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■■━━━━━━━━ 新 刊 情 報 <案内NO.1>━━━━━━━━━■■

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◆◇欧米/歴史・民族・政治・経済 関係◇◆
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9┃月┃の┃新┃刊┃書┃籍┃
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!待望の「中世ヨーロッパ」シリーズの第5弾が発刊となりました。!
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│★中世ヨーロッパにおける排除と寛容                       │
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‖世界の垣根がなくなっていく現代。様々な『違い』が表面化していったとき、
‖わたしたちは相手を否定(排除)するのか、受け入れる(寛容)のか?
‖中世ヨーロッパ時代の信仰、運動、文学からみる「排除」と「寛容」の意識
‖を追求していく。

‖原野 昇・水田英実・山代宏道・中尾佳行・地村彰之・四反田 想(著)
‖四六判・184頁・定価2100円(本体2000円+税)ISBN4-87440-892-3 C3022

【目次】
 まえがき
中世キリスト教における排除と寛容
 ─対異教徒・対ユダヤ教徒・対異端者─……(水田英実)
中世イングラントにおける排除と寛容
 ─教会改革運動とノリッジ─…………………(山代宏道)
フランス中世文学にみる排除と寛容
 ─『ポンチュー伯の息女』再読─……………(原野 昇)
中世ドイツ文学における排除と寛容
 ─ヴァルターとヴォルフラムの場合─………(四反田 想)
クリセイデ像の変容にみる排除と寛容…………(中尾佳行)
チョーサーの作品における写本とテクスト
 ─テクストに対する排除と寛容─……………(地村彰之)
 あとがき

【まえがき】(一部編集)

 これまで、広島大学ヨーロッパ中世研究会では、中世ヨーロッパに関するいろいろのテーマで、シンポジウムを開催し、また論集を出版してきている。それらは
『中世ヨーロッパに見る異文化接触』
(http://www.keisui.co.jp/cgi/kensaku.cgi?isbn=ISBN4-87440-613-0)
『中世ヨーロッパ文化における多元性』
(http://www.keisui.co.jp/cgi/kensaku.cgi?isbn=ISBN4-87440-706-4)
『中世ヨーロッパと多文化共生』
(http://www.keisui.co.jp/cgi/kensaku.cgi?isbn=ISBN4-87440-776-5)
『中世ヨーロッパの時空間移動』
(http://www.keisui.co.jp/cgi/kensaku.cgi?isbn=ISBN4-87440-833-8)
というものであった。いずれも、今日われわれが住んでいる社会を出発点とし、現代の価値観を相対化するために、比較の対象としての地域と時代をヨーロッパ中世に絞って、考察を進めてきたものである。

 今回は『中世ヨーロッパにおける排除と寛容』というテーマを設定した。グローバル化が進む現代世界は異文化接触を加速させ、それとともに多文化共生を必須のものとしている。ある社会において、一つの集団がある価値観を基にその集団のまとまりを強めようとすれば、その価値基準に合わないものを排除しようとする。その際、排除される側がまとまって抵抗すれば、そこには対立や争いが生じる。争いは双方にとってマイナスが大きく、多大な犠牲をともなう。したがって共存の道が探られ、寛容が要請されることになる。本書では、このような排除と寛容の問題を、キリスト教信仰、教会改革運動、フランス・ドイツ・イギリス中世文学において検討している。

 水田は、中世キリスト教神学の視点から宗教上の排除と寛容の問題を検証している。山代は。11・12世紀教会改革運動で批判(排除)された聖職者たちが現実では受容(寛容)されていた場合があったことを明らかにしている。原野は、フランス中世文学作品の中で排除と寛容の問題がどのように扱われているかを検討することで、同時代人の排除と寛容に対する意識を探ろうとしている。

 四反田は、異教徒を「敵対者」と見なし「排除」しようとする十字軍文学と、対照的に異教徒に「寛容」的態度を示している騎士宮廷叙事詩の観点を紹介し、その差異の背景を究明している。中尾は、ヒロイン・クリセイデの「心変わり」がどのように裁かれ(排除)、どのように受容されていったか(寛容)を、チョーサー、ヘンリソン、そしてシェークスピアの作品例から比較考察している。最後に、地村は、写字生に対するチョーサーの不満、写本と諸刊本との共通点と相違点、作品のテクスト伝達の観点から、テクストにおける排除と寛容の問題を検討している。
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 関連書籍:『中世ヨーロッパに見る異文化接触』
      『中世ヨーロッパ文化における多元性』
      『中世ヨーロッパと多文化共生』
      『中世ヨーロッパの時空間移動』

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