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A5判・280頁・2750円(税込)
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学習者の言語生活の大きな変化を考えるとき、国語科としてできることはなにか。国語科が培ってきたメディア・リテラシー教育の理論と実践を振り返り、授業づくりのヒントを提供する1冊――。第1部では、国語科におけるメディア・リテラシーの授業づくりに示唆や枠組みを与える分析や理論、概念の変遷などに観点をおいた実践史をまとめる。第2部では、具体的な学習材を9つ取り上げ、すぐれた授業実践例を紹介するとともに今後を展望する。 |
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絵画写真、広告・CM、新聞、テレビ、インターネット、携帯電話・タブレット端末、アニメーション、映画 |
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奥泉 香 近藤 聡 中村純子 砂川誠司 中村敦雄 松山雅子 鹿内信善 羽田 潤
瀧口美絵 大内善一 草野十四朗 上田祐二 石田喜美 藤森裕治 町田守弘 湯口隆司 (執筆順) |
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序―メディア・リテラシー教育の授業デザインのために―【抜粋】
元早稲田大学特任教授 神戸大学名誉教授 浜本 純逸
新聞・漫画・テレビ・パソコン(インターネット)が普及して伝送手段が多様化し、情報が氾濫するようになった。マスコミュニケーションの社会では情報を批判的に受け取る市民の育成が喫緊の課題となった。メディア・リテラシー教育は情報の内容が多方面にわたっているという面では全教科の課題であり、ことばと関わっているという面では国語科教育の課題でもある。 本書は、そのような国語教育環境の渦中において営まれたメディア教育の理論的追求と実践の優れた成果を精選してまとめている。それぞれの理論と実践は、新しい領域の開拓であったがために、自ら対象の枠組みを設定し仮説を立てて営まれた。その試行の集積である本書によって、国語科におけるメディア教育の定義・内容・指導方法・評価の観点の大体を把握することができよう。 |
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