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A5判・272頁・2750円(税込)
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戦後の漢文教育の歴史を概観したうえで、1980年頃~2010年頃までの実践史を記述。先進的、特徴的な実践について、その目的・内容(教材)、方法、評価法を分かりやすく要約して紹介する。 |
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第1部
訓読、よみつがれてきたテキスト、現代の日本語テキストとの距離という3つの視点から「漢文教育の意義」を論じる。
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第2部 戦後約60年間の漢文教育の歴史を辿る。昭和30年代以後「訓読の訓練」復帰期は前身であったか、後退を意味するのか――。
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第3部 学習者の目線に立ち「学び」を成立させようとする工夫と努力の詰まった実践を取り上げて紹介する。
前半では漢文テキストのジャンルごとの「学習目標」「実践の実際」「実践のデザイン」の観点に分けて考察。
後半は特に「総合化」「言語活動」「創作指導」「文字及び語彙」に焦点を合わせた提案性のある実践を取り上げて分析する。 |
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「おわりに」より 漢文教育は長い歴史を持つ営みですが、その営みを整理して記述した本は(とりわけ戦後を対象としたものは)それほど多くはありません。その点で、本書は、現在の視点から漢文教育の実践の営みをふりかえり、漢文教育の意義とその意義を実現する方法について検討したという特色を持つものです。(中略)
漢文教育について語る言葉は、それぞれの現場において紡がれ続けていますが、現場を越えて共有する機会はそれほど多くはないようです。本書が読者のみなさんのそういった言葉をさらに活性化し、つないでいく媒介として働くことを願っています。
(編者:冨安慎吾)
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