ハンドブックシリーズ
  中学校・高等学校 文学創作の学習指導 実践史をふまえて
 
物語づくり、文学創作は「主体的・対話的で深い学び」を実現する言語活動です。小学校・中高編ともに、どこから読んでも参考になり、誰もが取り組んでみたくなる提案型編集で、学習者の創作意欲を導き出す授業づくりを提案します。
 
  中学校・高等学校 文学創作の学習指導 実践史をふまえて 中学校・高等学校 文学創作の学習指導 実践史をふまえて

詳細

A5判・288頁・2750円(税込)
   
 
中学校・高等学校 文学創作の学習指導 実践史をふまえて
 
中学校・高等学校国語科における文学的文章創作の授業づくりについて、過去の実践を振り返り、近年の魅力的な実践事例と授業づくり・評価のヒントを示す。
   
 

◇本書の魅力――だれでも取り組める文学創作の学習指導を提案しています

中学校・高校・中高共通別編集 どこから読んでも参考にできます
校種が違っても学べる実践 だれでもやってみたくなる提案型編集
創作指導の基本点、課題と展望を記述 基本を押さえながら、深い学びを実現します
中学校教科書掲載の文学創作教材を分析 教材理解を深めます
文学創作の評価法も詳述 学習者主体の評価を提案します
海外の実践や教科書内容を紹介 異文化の視点から文学創作を考えます
参考文献も多数 定評のある実践集、実践論文で、より深い学びに導きます

 

◇新指導要領にも取り入れられた文学創作

【中学】詩の創作(1年)/短歌や俳句、物語の創作(2年)/詩歌や小説の批評(3年)
【高校】〈言語文化〉本歌取りや折句を用いた短歌俳句の創作/和歌や俳句の書き換え、外国語訳
〈文学国語〉小説や詩歌の創作と批評/文体や表現技法に注意して書き換える活動/古典を題材にした小説などの翻案作品の創作/共同の作品創作/小説の絵本・脚本化/アンソロジーの作成
〈古典探求〉和歌や俳諧、漢詩文の創作

   

◇ 序章「創作の学習指導のために」(浜本純逸)より 
想像の世界に生きることは楽しい。「いま、ここ」と違う広々とした世界に遊び、自由に生きることが出来るからである。ところが自由な想像の世界に遊んでいるといつの間にか、立ち止まっている。宮沢賢治流に表現すると「風がどうと吹いてきて」見知らぬ世界に立つことになる。 そして「私、または彼」は歩き始める。「どこへいくのか」と自らに問いかけながら。「このように問いかける自分とはなにか」と尋ねながら。想像力の指向性が「人生における真実」「ほんとう(真実)の世界」へと私たちを向かわせるのである。  「人の心の真実」や「世の成り立ちの真実」は目には見えない。その見えないものを、あたかも存在するかのように言葉を組み合わせて形象するのが文学創造である。物語や小説は、ある場に人物を登場させてその行動や心理を描く。時間の流れの中で生きる人間のすがたを虚構する。韻文である詩・短歌・俳句は、生と自然の交歓の感動を言語化する。生の真実を形象する。 私たちは、感じる・おもう・考える・つくるという創作活動を通して、新しい自分及び新しい人間関係の場(世の中・社会)を創り出していく。

【執筆者】浜本純逸/武藤清吾/山下直/平野孝子/小林一貴/木本一成/佐野比呂己/浅田孝紀/寺島徹/林美千代/草野十四朗/中井悠加/グュェン ド アン ニェン/村上呂里/那須 泉/李 軍/山元隆春

 
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