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「柳林のヤマセミたち」多様な生きものが息づく林の中、ヤマセミの命の営みに寄り添い、耳を傾け、見守り続けた、13年間の記録

四六判232頁・上製本
2,750円(税込) …≫詳細


「まえがき」より

「柳林のヤマセミたち」まえがきより

「川辺を歩く。そして居心地の良さそうなところに座って生きものたちの動きを観察する。これは楽しいのだ。「居心地のよさそうなところ」というのは、私にとっても、相手の生きものにとっても恐らく安心できそうな間合いのとれる場所のことである。」

ヤマセミってどんな鳥?

ブッポウソウ目
カワセミ科
英名はCrested Kingfisher
漢字では山翡翠、山魚狗とも

冠羽があり、雄のものは大きく雌は小さめ。
雄には喉から胸にかけて朽葉色の部分がある。
本書の観察地は、広島県の太田川流域。

内容紹介

「柳林のヤマセミたち」あとがきより

巣づくり、子育て、雛の巣だち… 本書には、二組のつがいを中心とした、その生活の中で見せるヤマセミたちの生き生きとした姿が、繊細に、時にユーモラスに記されています。 リアルな挿絵が、ヤマセミの行動への理解をさらに助けてくれます。

スズメ、キツネ、クサノオウ、ヒゲコガネ、カジカガエル…その他、様々な動植物も柳林の一員として登場。

「あとがき」より

「柳林のヤマセミたち」あとがきより

「人間のような言葉はないとはいえ、長年彼らを見ているとそれまでは見えなかった景色がその向こうに見えるような気がしてきたのである。「心」とでも敢えて言ってみるのであるが、彼らの心の景色が確かなものとして浮かびあがってきたのである。彼らのここでの行動の仕方には「心」の営みが滲み出ていた。その行動、素振りは私に彼らの「ことば」となって伝わったと信じている。」

著者プロフィール

中林 光生(なかばやし みつお)

1940年 新潟県長岡市生まれ
1966年 関西学院大学大学院文学研究科(英文学)修了
1985年 ケンブリッジ大学Pembroke Collegeに遊学、RSPB(The Royal Society for the Protection of Birds)の支部、ケンブリッジ・メンバーズ・グループに所属
2005年 広島女学院大学名誉教授

中林先生 既刊書好評発売中 街なかのタマシギ
変わりゆく環境の中で衰亡していくタマシギに寄り添い続けてきた著者が6年間の観察を記した、ナチュラリストの記録。…≫詳細
四六判・252頁・3,080円(税込)

「街なかのタマシギ」中林光生著
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