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金子彦二郎の作文教育 ――中等教育における発想力・着想力の指導――

著者
田中宏幸 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
294 
定価
3,850円 (本体3,500円 )
発行日
2008年2月18日 
ISBN
ISBN978-4-86327-004-6 
Cコード
C3081 
ジャンル
国語・漢文教育〈作文・表現教育〉
 
内容
金子の編集した作文教科書や多くの文話・授業記録を取り上げ、その「暗示的指導」について考察、発想力・着想力を育てる方法に迫るとともに、現代的意義を考察。
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まえがき


序 章 金子彦二郎の人となり
一、学界における金子彦二郎の評価
二、刻苦精励の人――金子彦二郎の経歴と業績

第一章 『女子作文の考へ方作り方及び文例』と「我が作文教授」
 一、『女子作文の考へ方作り方及び文例』(1916年)の序文と反響
 二、『女子作文の考へ方作り方及び文例』の内容
 三、「我が作文教授」における指導内容と指導方法
 四 金子彦次郎に学ぶインベンション指導の方法
 資料『女子作文の考へ方作り方及び文例』における文題と文例

第二章 『現代女子作文』(初版)に見られる「暗示的指導」
 一、『現代女子作文』(初版、1925年)の特徴
 二、単元校正と「文話」の内容
 三、作文課題の特徴と内容
 四、「暗示的指導」の特徴
 資料『現代女子作文』(初版)における各課の作文課題と文例の題〈及び文種〉

第三章 『現代女子作文』(修正再版)の内容と特徴
 一、『現代女子作文』(修正再版、1930年)の特徴
 二、創作の事例
 三、「改作」の事例
 四、創作指導のカリキュラム
 五、説明を文で書く
 六、二百字作文
 資料『現代女子作文』(修正再販)における各課の作文課題と文例の題

第四章 『新文話と文の教育』に見る作文教育理論
 一、『新文話と文の教育』(1929年)刊行の目的と構成
 二、「幼き者への新文話」の構成と内容
 三、金子彦二郎の文章観
 四、文章評価の基準
 五、文章作成手順の解説と文体の工夫
 六、金子彦二郎の作文指導理念

第五章 文章批正指導の実際
 一、授業「作文科の成績処理」(1929年)の概要
 二、授業の実際
 三、金子彦二郎の自己批評
 四、金子彦二郎の作文教授の特徴

第六章 昭和前期高等女学校における生徒作文の実際
 一、生徒作文の傾向
 二、生徒作文の実際
 三、金子彦二郎の作文評価と暗示的指導

第七章 『新進女子作文』における指導内容の変化
 一、主な改訂内容
 二、金子彦二郎の文章構想論
 三、金子彦二郎の意見文・議論文指導
 四、時局の変化と指導内容への影響
 資料1『新進女子作文』における各課の作文課題と文例の題
 資料2「入学試験作文問題」及び「受験作文と本書との連繋」(巻四附録)

第八章 『明るい中学作文』における再生と新生
 一、『明るい中学作文』(1949年)の概要
 二、『明るい中学作文』著作の趣意
 三、第一学年の教材構成
 四、第二学年の教材構成
 五、第三学年の教材構成
 六、「研究問題」の検討
 七、作品批評の観点
 八、『明るい中学作文』における再生と新生

第九章 『女子現代文学新鈔』と『教授参考』の内容と特質
 一、読本と作文の関連指導
 二、『女子現代文学新鈔』(1927年)の内容
 三、『女子現代文学新鈔』の特質
 四、特徴的な教材例
 五、作文との関連
 六、試験問題と生徒解答例
 資料1『女子現代文学新鈔』「緒言」
 資料2『女子現代文学新鈔教授参考』巻一「著者より教授者諸賢へ」
 資料3 試験問題例と答案例の実際

終 章 金子彦二郎の作文教育の現代的意義
 一、作文教育におけるインベンション指導の必要性
 二、金子彦二郎の「暗示的指導」の特質

あとがき
初出一覧
主要参考文献・引用文献
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