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高校対象 伝え合いを重視した高等学校国語科カリキュラムの実践的研究 

著者
井上雅彦 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
324 
定価
4,180円 (本体3,800円 )
発行日
2008年3月31日 
ISBN
ISBN978-4-86327-011-4 
Cコード
C3081 
ジャンル
国語・漢文教育〈実践史・実践研究〉
 
内容
多面的に検討した学習指導計画をもとに長期的なカリキュラム開発の重要性を提示。高等学校における伝え合いを重視した国語科カリキュラムの構想を実践的に検討・研究する。
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はじめに

第1章 研究課題と方法
 第1節 国語科教育の今日的課題
  1 伝え合う力が求められる背景
  2 学習観の変化と伝え合い
 第2節 研究の方法
  1 カリキュラム概念の広がり
  2 学校に基礎を置くカリキュラム開発
  3 学校に基礎を置くカリキュラム開発の研究アプローチ
  4 学校に基礎を置くカリキュラム開発のモデル(理論)の形成
  5 本研究の方法
 第3節 先行研究、先行実践の検討
  1 高等学校国語科カリキュラムの先行研究、先行実践の検討
    ――主題単元学習を中心に
  2 高等学校国語科カリキュラムの先行研究、先行実践の検討
    ――表現領域を中心に
  3 高等学校国語科カリキュラムの先行研究、先行実践に残された課題

第2章 伝え合う力を高める高校3年間の学習指導計画
 第1節 「伝え合い」を重視した国語科学習指導の定義
  1 西尾実の「通じあい」の概念
  2 伝え合い・伝え合う力の定義
 第2節 伝え合う力を高める国語科学習指導の方向性
 第3節 3年間の学習指導計画と系統性

第3章 伝え合う力を高める高校1年生の学習指導の実際
 第1節 高校1年生の学習指導の概略
  1 1年生1学期の実践
  2 1年生2学期の実践
  3 1年生3学期の実践
  4 1年間の学びの振り返り
 第2節 学びの実際――単元「人と自然」を中心に
  1 人間中心主義から脱人間中心主義へ
  2 人と自然との理想的関係(小十郎と熊)の把握
  3 人と自然との理想的関係(小十郎と熊)を壊すものの発見
  4 「なめとこ山の熊」で捉えたことの一般化
 第3節 学びを育む評価――1年間の学習指導を通して
  1 学習者が求める国語科授業と評価
  2 評価観の変遷と個を生かす評価
  3 言葉の学びを振り返る場を充実した学習指導
  4 ある学習者の1年間の変容
  5 学びの過程に寄り添う評価
  6 個性を生かした評価の在り方

第4章 伝え合う力を高める高校2・3年生の学習指導の実際
 第1節 高校2・3年生の学習指導の概略
  1 2年生1学期の実践
  2 2年生2学期の実践
  3 2年生3学期・3年生1学期の実践
  4 3年間の学びの振り返り
 第2節 文学の学習指導における伝え合いの組織化
  1 文学の学習指導における伝え合い組織化のための観点
  2 学習指導の実際と読みの量的変容
  3 読みの量的変容――K子の場合
 第3節 文学の課題探求型授業における課題の選択と配列
  1 何をどの順で伝え合うのか
  2 伝え合いの形態
  3 学びの様相
 第4節 伝え合いを重視した複眼的評価――単元「近代と脱近代」を例として
  1 単元目標と評価基準
  2 複眼的評価の実際
  3 学びの過程を重視した複眼的評価
 第5節 3年間のカリキュラム評価――文学の学習指導を中心に
  1 文学の学習指導の要件
  2 新しい文学教材を求める声
  3 定番教材(近代小説)を指示する指導者の実践知
  4 定番教材(近代小説)の教材価値
  5 文学的認識を深める学習指導過程

第5章 国語科と「総合的な学習の時間」との連携
 第1節 「総合的な学習の時間」を支える言語技能の育成
  1 「総合的な学習の時間」を支える力
  2 「総合的な学習の時間」を支える力と3年間の国語科学習指導計画
  3 「総合的な学習の時間」(全校読書会)で活用された言語技能
 第2節 「総合的な学習の時間」と国語科主題単元
  1 N子の高校入学後の学習経験
  2 N子の学びの足跡
  3 国語科と「総合的な学習の時間」との連携の在り方

第6章 学習者の視点に立つカリキュラムデザイン――生活背景と学びとの関連から
 第1節 学びと生活背景の関連把握のための手続き
 第2節 A子の言葉の学びと生活背景との関連
 第3節 A子の学びを生成した国語科授業の特色
 第4節 学習者の視点に立つ国語科カリキュラムデザインの在り方

終 章

おわりに
初  出
引用文献一覧
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