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タイ国家と文学
- 吉岡みね子
- 09年度学術振興会助成
- A5
- 340
- 3,960円 (本体3,600円 )
- 2010年2月14日
- ISBN978-4-86327-083-1
- C3098
- 文学・語学/アジア〈文学〉
- 社会、思想、作家たちの活動に焦点をあて、王国の成立から現在に至るタイ近・現代文学の展開と変遷を論究。タイ文学の全体像を国家統治という視座から把握する。
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- 序
図版一覧
1 タイ近・現代文学の「今」と「はじまり」
はじめに
第1章 東南アジア文学賞(SEA Write)
1 “細やかな人間観察を詩的風刺の豊かなスープに融合させて”
2 「20世紀」の詩1篇:SEA Write詩人 アンカーン・カンラヤーナポン
第2章 近・現代文学の礎
1 礎:生誕100周年、4人のタイ作家たち
2 モザイク模様の近・現代文学
2 国家統治とタイ古典文学
第1章 宗教、文学、統治(スコータイ時代):「王は人民の父」
第2章 リリット詩『誓忠飲水の儀の詞』(アユッタヤー時代)
第3章 「サクディナー文学」をめぐって
1 古典批判「サクディナー文学」
2 国家統治変革と詩
3 近・現代文学黎明期と国家近代化
第1章 ラーマ6世の文学とイギリス、ナショナリズム
1 ラーマ6世(1881-1925、治世1910-1925)
2 ラーマ6世の作品全貌と特異性
3 ラーマ6世の「イギリス」
4 演劇とナショナリズム
5「過去」への回帰 : 英雄、歴史、古典文学
6 ラーマ6世のナショナリズム
第2章 文学と国家建設
「文学君主」ラーマ6世
「文学司令官」ピブーンソンクラーム首相
1 ナショナリズムにおける共通性と相違
2 ピブーンソンクラーム首相のナショナリズムと国家建設
第3章 近・現代文学の発展と新聞、文芸誌
4 イデオロギーの相克
第1章 政治イデオロギー:共産主義
1 立憲革命と政治小説『幻想の国』
2 作家M.R.ニミットモンコン・ナワラットの時代と作品
3 ジャーナリスト、作家たちの社会的役割
第2章 文芸誌の存在
国家の代弁者:文学勝利記念塔『ワンナカディーサーン』
国民の口:思想・言論の自由:『アクソーンサーン』
1 創刊に至る背景
2 特質とその後の展開
3 変化と批判
第3章 国家主義の政策とタイ社会、文学界
1 「文化」統制下の作家と作品
5 文学の力
第1章 現代文学、<その後>の展開、発展
1 経済、社会の変化と文芸思想の変化
2 作家の政治、社会活動と民衆の意識
3 タイ文芸思想、ジャンルの変容、1973年学生革命~1976年軍事クーデタ
4 「澱んだ文学」
5 「白い危機」、性文学、政治小説
第2章 戦争、社会、人間:セーニー・サオワポン
1 萌芽『敗者の勝利』
2 大東亜共栄圏、自由・平等、美
『死の上の生』『アユッタヤーの勇者』『地、水そして花』『ワンラヤーの愛』『妖魔』
第3章 The World of Seni Saowaphong
資料編
作家と作品 オー・ウダーコーン「タイの大地の上で」
作家リスト
タイ文学概史
引用・参考文献
あとがき
事項索引