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国語科授業改革への実践的提言
- 大内善一
- A5
- 294
- 3,080円 (本体2,800円 )
- 2013年9月20日2刷
- ISBN978-4-86327-168-5
- C3081
- 国語・漢文教育〈実践史・実践研究〉
- 平成13~23年度「茨城県国語指導者筑波研修会」において11回を数える講演記録の中から9回分を収録。国語科授業づくりに関しての思いや実践をつづる。
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- まえがき
第1章 国語科教育における「形式」「内容」一元論の探究
――国語科の「教科内容」を巡る問題――
一 国語科教育における「形式」偏向と「内容」偏向の元凶
――教員養成のシステムの問題――
二 綴り方・作文教育史における「表現指導か生活指導か」という対立・論争
三 作文教育において「生活(=内容)」と「表現(=形式)」を一元化する理論的根拠
――大田堯「生活綴方の根本問題としての『生活と表現』」――
四 国語科教育における「形式」「内容」一元論の理論的根拠
――波多野完治の「緊張体系」論が示唆するもの――
五 〈読み〉の領域において「形式」と「内容」を一体的に読み取らせる授業
――教材分析から授業の構想までの実演を通して――
第2章 国語科授業づくりの方法と課題
一 国語科授業づくりの方法と課題
二 「書くこと」の授業づくりの方法と課題
三 話し〈合う〉ことの難しさ――「関わって話す」という方法――
四 「読むこと」の授業づくりの方法と課題――事例「白いぼうし」の授業を基に――
五 グループ学習の在り方
第3章 「読むこと」の領域の授業力を高める
一 国語科「読解力」の定位とその育成のための具体策
二 「やまなし」(小学六年)の授業の構想
三 「故郷」(中学三年)の授業の構想
第4章 追究と発見、そして遊び心のある国語科授業の創造
――授業技術の意義を見直しつつ――
一 「追究と発見」そして「遊び心」、「授業技術」というキーワード
二 児童生徒の〈語り合い・聴き合い〉による「追究」の授業
――教えないで教える方法――
三 教材からの言語的発見・知的発見を促す授業
四 教師自身が教材から〈教科内容〉を抽出するための教材分析
五 遊び心のある授業――ゲーム的要素を取り入れる――
六 もう一度見直したい授業技術
第5章 国語科教育における表現人格の形成
一 国語科教育で育成する「表現人格」とは
二 見る力・発想力(=対象を認識する力)の陶冶
三 語り合い・聴き合いという学習の場の形成
四 想像的・創造的な表現能力、実証・論証・説得的な表現能力を育成する「書くこと」の指導
五 文章の内部から想定される〈書き手〉に迫る読みの指導
六 国語科メディア表現能力の育成――これからの時代に求められる国語力――
第6章 国語教室における対話的実践を求めて
――ことばにおける対話性と身体性の回復――
一 ベストセラー『声に出して読みたい日本語』(齋藤孝著)の背景にあるもの
二 ことばにおける対話性の回復
三 他者との出会いと対話を保障する国語教室
――聴く・語る・聴き合い・語り合い・書き合い・読み合い――
四 自己との出会いと対話
五 国語教室における演劇的空間の創造――「言葉の身体性を教室にとりもどす」――
第7章 「詩や短歌、俳句、物語や随筆」等の創作文指導にどう対応するか
一 新学習指導要領における創作文の位置づけ
二 創作文は〈想像力〉〈思考力〉を陶冶する
三 先行する主要な実践事例に学ぶ
第8章 国語科学習指導改善に活きる評価の在り方
一 評価の問題を考える際の原則の確認
二 評価を巡る最近の気になる事態
三 国語科教育実践の中から評価理論を立ち上げる
――授業の中でのダイナミックな評価を!――
四 国語科評価に関する優れた実践・研究事例
五 アメリカにおける新しい国語科評価の方法
あとがき