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綴ると解くの弁証法〈増補改訂版〉 ――教育目的論を考える――
- 中内敏夫
- A5
- 202
- 3,080円 (本体2,800円 )
- 2013年6月20日
- ISBN978-4-86327-218-7
- C3037
- 国語・漢文教育〈作文・表現教育〉
- 『赤い鳥』誌の読者・投稿者層、それにともなう選・評文に起きた微妙な変化を読み解き、綴方教師たちが直面してきた現状と歴史を考察。増補を加えた改訂増補版。
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- 序論
一 『赤い鳥』綴方における「ありのまま」の論理
1 鈴木三重吉における唯美主義と写生主義
(一)唯美主義
(二)漱石の「内発・外発」論
(三)方法としての「ありのまま」に
2 『赤い鳥』綴方運動の実情
(一)課題と自由
(二)学級でのかたちと社会過程
ア よい作品のためのよい経験
イ 教育過程の跛行
ウ ピラミッド型学級構造
(三)ひろがりの社会階層
二 菊池知勇の日本綴方教育研究会
(一)準会誌『綴方教育』と自然主義作家および民衆詩派詩人
(二)日本綴方教育研究会運動の実情
(三)「ありのまま」の階層性と書き綴ることの変貌
ア 土の綴方
イ 村の綴方
三 小砂丘忠義の『鑑賞文選』と『綴方読本』選評の性格
(一)在郷時代の小砂丘忠義
(二)自由民権運動を継ぐ人びと
(三)「人民ノ元気」と子どもの元気――綴方指導の目的と方法
(四)目的論再考――小砂丘忠義における「転向」問題
(五)もうひとつの「ありのまま」に綴ること
(六)『続・山びこ学校』と到達度評価
四 「ありのまま」にという方法の新しいかたち
(一)中原克巳という人材
(二)長帖とオレンジ・パンフ
(三)両者の異同
付論 日本における教育方法近代化の構造
――「書くこと」による人格形成から「読むこと」による
人格形成への転回の表層と深部
1 問題の設定
2 「書くこと」による人格形成の発生
3 「読むこと」による指導の成立
4 近世学校の方法に現われた近代化の萠芽
5 むすび
あとがき
〔増 補〕教育目的論を考える
索 引