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ドイツ中世スポーツ史研究入門 

著者
楠戸一彦 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
326 
定価
4,950円 (本体4,500円 )
発行日
2013年11月1日 
ISBN
ISBN978-4-86327-233-0 
Cコード
C3075 
ジャンル
教育〈保健・体育〉
 
内容
スポーツ史研究における歴史認識の方法論を論究し、スポーツ概念の意味分析行うとともに「ドイツ中世スポーツ史研究」に関する研究と資料の解説を論述する。

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まえがき

     第1章 スポーツ史研究の方法論的前提

第1節 問題の所在と論点
 1.問題の所在
 2.本章の論点
第2節 歴史の意味と意義
 1.歴史の客観的意味
 2.歴史への主観的意味の付与
 3.観点の多様性と歴史の意義
第3節 歴史の記述と説明
 1.歴史の記述と概念
 2.歴史的説明(因果的説明)
 3.歴史研究の客観性
 まとめ

     第2章 研究対象としての「スポーツ」

第1節 定義の方法論的前提
 1.「実質定義」と「唯名定義」
 2.「唯名定義」と「約定的定義」
 3.「概念」の定義
第2節 「スポーツ」概念の意味
 1.「スポーツ」概念の歴史的意味
 2.「sport」の歴史的意味
 3.「体育」から「スポーツ」へ
第3節 「スポーツ」概念の専門的意味
 1.「遊戯」論に基づく「スポーツ」概念の定義
 2.スポーツ史研究者における「スポーツ」の意味
第4節 「スポーツ」概念の定義
 1.「運動」概念の多義性
 2.現象学的運動学における身体運動の分類
 3.「スポーツ」概念の定義

     第3章 競技と体育

第1節 「スポーツ」における「競争」
 1.古代ギリシャにおける「競技」と「競争」
 2.G. ジンメルとM. ヴェーバーによる「競争」概念の説明
第2節 「 スポーツ」における「規則」
    ─ M. ヴェーバーを手掛かりにして─
 1.『シュタムラー論文』におけるヴェーバーの意図
 2.「規則」概念の意味
 3.規則の評価的考察
 4.規則の経験的考察
第3節 古代ギリシャにおける「体育」
 1.J. ユットナーによる「Gymnastik」概念の説明
 2.E. メールによる「Gymnastik」概念の説明

     第4章 ドイツ中世スポーツ史研究の歴史

第1節 実証主義に基づく研究─19世紀─
 1.概観
 2.J. ビンツ(1880)の研究
 3.K. ヴァスマンスドルフの研究
第2節 民族史観に基づく研究─20世紀前半─
 1.概観
 2.E. ノイエンドルフとE. メールとの中世スポーツ史論争
 3.M. ハーンの研究
第3節  文化史観と唯物史観に基づく研究─1970年代まで─
 1.概観
 2.G. ルカスの研究
 3.K.C. ヴィルトの研究
第4節 多様な歴史観に基づく研究─1970年代以降─
 1.概観
 2.スポーツ史学会の設立と学術誌の刊行
 3.学術誌における「中世スポーツ史」研究
第5節 日本におけるドイツ中世スポーツ史研究
 1.第二次世界大戦以前の「体育史」研究
 2.第二次世界大戦以後の「スポーツ史」研究
 3.学術誌における「中世スポーツ史」研究

     第5章 ドイツ中世スポーツ史研究の史料

第1節 「トーナメント」関係史料
 1.「トーナメント」関係史料
 2.G. リュクスナーの『トーナメント書』(1530)の刊行と内容
第2節 「射撃」関係史料
 1.「公開射撃大会」関係史料
 2.P.H. マイル(1517-1579)の射撃に関する年代記
第3節 「剣術」関係史料
 1.「剣術」関係史料
 2.剣士団体「マルクス兄弟団」の規約(1566年)


あとがき
参考文献
事項索引
人名索引
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