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テクストと教育 ―『読むこと』の変革のために―
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- 千田洋幸
- 四六
- 282
- 2,750円 (本体2,500円 )
- 2015年11月17日
- ISBN978-4-86327-309-2
- C3081
- 国語教育
- 授業において扱われる「テクスト」が学習者と教師によって再構築され、どのように社会性・政治性を踏まえた実践となっていくのか。教材と教育現場の実情を論究する。
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- 1 文学教材論の転回
文学教材論の前提――三つの「サーカス」に触れながら――
欲望と他者――ヘルマン=ヘッセ「少年の日の思い出」への視点――
他者のいない言葉――木下順二「夕鶴」論――
「夕鶴」の受容と「戦後」
「教える」ことの差別――魯迅「故郷」の言説をめぐって――
教科書が生み出す「鴎外」――「舞姫」の位置を中心に――
2 「読むこと」の社会性・政治性をめぐって
「読むこと」の知的領野――説明文・評論教材を中心に――
文学教材のジェンダー・ポリティクス――名木田恵子「赤い実はじけた」・三田誠広「いちご同盟」を中心に――
「平和教材」の物語規範
学ぶことと読むことの間――「戦争を語ることば」の教材化から――
ナウシカはなぜ空を飛ぶのか――ポップカルチャーと戦争の表象――
3 国語教育・教科書・教材をめぐる状況――1997年~2007年――
文学教育からの解放――中学・高校国語教室における「文学」の定位――
国語教育研究の歴史認識――忘却される戦争、その他――
「国語」と表象の政治
従順な身体
コミュニケーション能力と国語教育――あるいは、「伝え合う」というイデオロギーをめぐって――
詩と教室
教育を語ることの病
「日本語」という情念装置
検定教科書というメディア
教育の場に要請される「社会性」とは何か
リテラシー概念の変容
初出一覧
おわりに
索 引