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現実を読み解くための国語教育 ――記号論・現象学を観点として――
- 首藤至道
- A5
- 170
- 3,080円 (本体2,800円 )
- 2016年5月10日
- ISBN978-4-86327-346-7
- C3081
- 国語・漢文教育〈実践史・実践研究〉
- 先人の記号論と現象学に基づいて得た国語教育実践を分析するための言語観を提示。言語によって織りなす「現実」を読む解く力を培う。
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- はじめに
第一章 記号論・現象学に基づく言語観
第一節 PISA2000年の「落書き」
第二節 現実認識を作り出すもの――言語――
一 現実認識の基盤――フッサールの現象学――
1 事象と認識を一致させるもの――原的な直観――
2 現実と言語の不可分離性――本質直観――
3 現実認識を創り出すもの――相互主観性――
二 言語による意味・価値の創造――ソシュールの記号論――
1 一般的言語観と記号論の相違
2 話者の意識を支えるコード――ラング――
3 意味・価値を創り出す関係構造
第三節 認識を浮き彫りにするもの――文学――
一 現実を明視する――異化――
二 文学のシステム――『行為としての読書』――
1 自己解明の文学理論
2 意味・価値システムの意識化
3 自動化を打ち破る装置――空所・否定――
第四節 記号論・現象学を観点とした国語教育の枠組み
一 枠組みの概要と着眼点
二 教科指導上の枠組み――複数の他者の言葉をつなぐ――
第二章 記号論・現象学を観点とした国語教育実践
第一節 実践に関する予備考察――詩のリレー創作――
第二節 教材『羅生門』『水の東西』の授業実践
――キーワード探し・キーワードつながり探し――
第三節 教材『アラスカとの出会い』の授業実践
――キーワードによる写真作品の物語化――
第四節 虚構テクスト構造を使って現実を読み解く――他教科への応用――
おわりに
引用・参考文献