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国語科指導法の理論と実践 ――〈消失点〉と〈文学サウンドマップ〉を起点に――
- 大國眞希
- A5
- 232
- 2,530円 (本体2,300円 )
- 2017年12月6日
- ISBN978-4-86327-413-6
- C3081
- 国語・漢文教育〈実践史・実践研究〉
- 空間性や色彩、光、音などの概念を取り入れ、「消失点」と「サウンドマップ」を活用した、高等学校国語科における文学の読みの授業実践。
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- はじめに
第一章 文学教材における小説空間を考える
一.小説空間と〈消失点〉
二.国語教室のなかでの〈消失点〉
三.授業展開例―「あとかくしの雪」を題材に―
第二章 〈消失点〉を利用した授業実践①――金子みすゞ「いい眼」――
一.文学教材と〈消失点〉
二.金子みすゞの「いい眼」を読む
三.「鳩の眼」を〈消失点〉として「いい眼」を読む
四.学習者の反応
第三章 〈消失点〉を利用した指導法②――木下順二「あとかくしの雪」――
一.物語の構造から読む
二.学習者たちは何を〈消失点〉と考えたか
三.「雪」という語句と「雪」という語句がつくりあげる世界の語感
四.「貧乏」と「なんともかとも貧乏」の相違
五.感覚を生かして〈消失点〉を探す
六.〈消失点〉を基にして物語を再構築する
七.発展学習として結末の二行を考えてみる
第四章 〈消失点〉を利用した指導法③――村上春樹「1963/1982のイパネマ娘」――
一.学生たちは何を〈消失点〉として挙げたか
二.個性的な読みの根拠として本文
三.学生たちの〈消失点〉の根拠、あるいは学生は本文をどのように味わったのか
四.形而上学的な深淵と〈消失点〉
五.水平線とエクリチュール
第五章 〈消失点〉を利用した指導法④――映画「マトリックス」――
一. デカルトの疑いと「仮想現実」
二.映像での繰り返しと詩のリフレイン
三.細部の映像が結びあうイメージの韻
四.「救世主」の物語と〈消失点〉
五.学生たちはどのようなものを〈消失点〉を考えたか
六.色彩からのアプローチ――「赤」という〈消失点〉
七.三つの世界と〈消失点〉としての「ザイオン」
八.電話・プラグ系列を〈消失点〉とする意見
九.なぜ〈消失点〉を考えるのか
第六章 教材作品と〈消失点〉
一. テクスト論と〈消失点〉
二.言語と小説における水平線モデル
三.浮かび上がる虹あるいは小説のハーモニー
第七章 自己反省としての風景と音
第八章 〈文学サウンドマップ〉を利用した指導法①――芥川龍之介「ピアノ」――
一.はじめに
二.授業展開
三.結果と考察
四.おわりに
第九章 〈文学サウンドマップ〉を利用した指導法②――「にじの見える橋」「アイスキャンディー売り」――
第十章 文学空間に〈聞こえない音〉を聞く授業の理論と実践
一.届かない〈音〉、聞こえない〈音〉が響く文学空間
二.授業展開
三.〈いま―ここ〉にある〈主体〉
初出一覧
おわりに