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「関係概念」に基づく古典教育の研究 ―古典教育活性化のための基礎論として―

著者
渡辺春美 
シリーズ
 
助成
2017年度学術振興会助成 
判型
A5 
ページ
424 
定価
5,720円 (本体5,200円 )
発行日
2018年2月28日 
ISBN
ISBN978-4-86327-423-5 
Cコード
C3081 
ジャンル
国語・漢文教育〈古文・古典教育〉
 
内容
古典教育の活性化を求め、新たに構想することを目的に、カリキュラムの編成と古典教育の構想について多角的・具体的に考究する。
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まえがき


序 章
 
 第1節 研究の目的と方法
  第1項 研究の目的
  第2項 研究の意義
 第2節 研究の課題と方法
  第1項 研究の課題と方法
  第2項 論文の概要

第1章 古典教育論の展開―「典型概念」から「関係概念」に基づく古典教育へ―

 第1節 「典型概念」に基づく古典教育論
  第1項 読解重視の古典教育論
  第2項 文学経験重視の古典教育論
 第2節 「典型概念」を相対化する古典教育論
 第3節 「関係概念」に基づく古典教育論
  第1項 関係認識・変革の古典教育論
  第2項 「関係概念」に基づく古典教育論
 第4節 「典型概念」から「関係概念」への移行―昭和40年代の古典教育論を中心に
  第1項 昭和40年代の「典型概念」に基づく古典教育論
  第2項 昭和40年代の「関係概念」に基づく古典教育論
  第3項 古典教育論の検討
 第5節 「関係概念」に基づく古典教育の可能性
  第1項 「関係概念」に基づく古典教育を支える理論状況
  第2項 関係概念に基づく古典教育の可能性

第2章 「関係概念」に基づく古典教育の基礎

 第1節 「関係概念」に基づく古典教育の目標
  第1項 「関係概念」に基づく古典教育の目標観
  第2項 「関係概念」に基づく古典教育の目標設定
 第2節 古典を読む力の把握
  第1項 形象理論に基づく読む力
  第2項 読解の三段階法における読む力
  第3項 古典の読解力
  第4項 文芸学による読む力
  第5項 言説論に基づく読む力
 第3節 「関係概念」に基づく古典を読む力の措定
  第1項 「関係概念」に基づく古典を読む力の観点
  第2項 「関係概念」に基づく古典を読む力の措定
 第4節 「関係概念」に基づく古典教育方法の基底
  第1項 「関係概念」に基づく古典教育の構想
  第2項「関係概念」に基づく古典教育方法の基底
 第5節 内化を求める古典の読みの過程
  第1項 読みの過程論
  第2項 内化に至る読みの過程
  第3項 内化を目指す古典教育の構造

第3章 古典教育史における学習者の定位

 第1節 戦後古典教育史における学習者の定位
  第1項 学習者の定位と古典教育方法の模索
  第2項 学習者を主体とする古典教育方法の追究
  第3項 学習者を主体とする古典教育の創成
  第4項 学習者を主体とする古典教育の展開
 第2節 古典教育の構造における学習者の定位
  第1項 経験主義単元学習における学習者の定位
  第2項 主題単元学習における学習者の定位
 第3節 学習者の主体的学び―問題意識喚起の古典教育
  第1項 問題意識への着目動向
  第2項 問題意識の意味と機能
  第3項 「民族教育としての古典教育」(荒木繁)の授業構造
  第4項 問題意識喚起による古典教育の構造

第4章 古典の教材研究と開発・選定・編成

 第1節 古典教材研究方法史
  第1項 戦後における教材研究の展開
  第2項 古典教材の研究方法
 第2節 古典教材化の視点と開発・編成の実際
  第1項 先験的価値に基づく古典教材化
  第2項 文学史の再構築のための古典教材化
  第3項 興味・関心・問題意識を重視した古典教材化
  第4項 主題に基づく古典教材化
  第5項 世界的視野に基づく古典教材化
 第3節 「関係概念」に基づく古典教材開発
  第1項 教材開発の観点
  第2項 教材開発の実際

第5章 古典教育実践の検討―「関係概念」に基づく古典教育の観点から―

 第1節 問題意識に基づく主題単元学習
  第1項 主題単元学習論の追究
  第2項 主題単元学習の実際
 第2節 学力育成を目指す古典教育
  第1項 国語教育観
  第2項 古典教育の実際
 第3節 文学体験重視の古典単元学習
  第1項 古典教育観
  第2項 古典教育の実際
 第4節 複合的対話による古典単元学習
  第1項 古典教育観
  第2項 古典単元学習の実際
 第5節 学びの「場」の創造

第6章 「関係概念」に基づく高等学校古典教育の構想

 第1節 「関係概念」に基づく古典教育の方法
  第1項 古典教育観
  第2項 高等学校における古典を読む力の系統化
  第3項 学習者の主体的学び―問題意識喚起の古典教育
  第4項 主題に基づく古典教材の開発・選定・編成
  第5項 古典教育の基本モデル
 第2節 古典教育カリキュラムの構想
 第3節 第1学年の古典教育の構想
  第1項 『伊勢物語』の教材研究
  第2項 指導計画
 第4節 第2学年の古典教育の構想
  第1項 方丈記』・『徒然草』の教材研究
  第2項 指導計画
 第5節 第3学年の古典教育の構想
  第1項 『大鏡』の教材研究
  第2項 指導計画
 第6節 古典教育の構想のまとめ

結 章 研究の総括と成果

 第1節 研究の総括
 第2節 研究の成果

参考文献
 1 書籍
 2 論文

あとがき
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