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一九三三年の大学対抗ディベート 彼らは何を目指したのか
- 熊谷芳郎
- 四六
- 304
- 3,080円 (本体2,800円 )
- 2018年9月28日
- ISBN978-4-86327-446-4
- C3037
- 教育〈教育学〉 国語・漢文教育〈総論〉 一般書/紀行・歴史読み物
- 1933年から2.26事件の前年1935年まで、雑誌『雄弁』主催による大学対抗ディベートが13回開催された。本書はこの試みを明治から戦後へと続くディベート移入史に位置づけることを試みたものである。
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- はじめに
凡例
1 大学対抗討論会とは
1 雑誌『雄弁』と大学対抗討論会
2 大学対抗討論会のルール
3 「指導者」と呼ぶ人々
2 弁論冬の時代のディベート
1 昭和戦前期はどんな時代だったのか
2 弁論から討論へ――師岡淳也が明らかにしたこと―
3 大学対抗討論会の実際
1 それまでの討論会はどんなものだったか
(1) 法律解釈としての討論会
(2) 政策討論としての討論会
2 ディベート式討論法をどのように広めようとしたか
(1) 討論方法・ルールの示し方
(2) きめ細かな指導の仕方
(3) 普及への意識
3 冒頭部分を比較する
(1) 第一回「自殺は果して是か否か」――区々別々の弁論――
(2) 第五回「政党政治を排撃す」――役割分担した反駁――
(3) 第一一回「国際結婚を排撃す」――定義を踏まぬ反駁――
4 第五回の最終部分――反駁と最終弁論―
4 ディベート論の深化――関連記事に描かれたディベート――
1 三名代表の討論会形式
2 肯定・否定の折衷はディベートか
3 反論に対する視野
4 ディベートは雄弁の真髄である
5 反駁しあうことによって真相の発見を
6 演説と討論との違い
5 ディベート層の拡大――青年団員への普及――
1 青年団員を中心とする『話し方』研究座談会
2 『雄弁』の購読層としての青年団員
3 青年団員による討論会
6 戦後ディベートの先蹤としての大学対抗討論会
1 ディベート運動の組織論
2 ディベートの基礎理論
(1)野次対策としてのディベート
(2)「弁論練習」としてのディベート
(3)「楯の両面を観る」指導
3 ディベート教育に示唆するもの
まとめ
1 編輯部・指導者たちが目指したこと
2 ディベート移入史における意味
巻末年表
引用文献
あとがき
索引