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紀貫之とカミヨの歌 ヲシテを知って!
- 上領達之
- 四六
- 248
- 1,980円 (本体1,800円 )
- 2020年10月20日
- ISBN978-4-86327-538-6
- C0091
- 歴史・考古・民族/日本 文学・語学/日本〈文学〉 一般書/随筆
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- まえがき
第1章 ヲシテ文字とヲシテ文献
(1)ヲシテ文字
アワウタで基本のヲシテ文字を/四十八音の並び方/「ヰ」、「ヱ」、「ン」のこと/ヲシテ図象/態図象(五要素)/相図象/助詞の使い方が分かりやすい/変則表記/表敬体/特別な例/数詞
(2)三種類のヲシテ文献
ホツマツタヱの再発見/*共通紀元/ホツマツタヱの完本/*奉呈文から紀貫之へ/著者の一族/*ムラクモとクサナギ/ミカサフミはホツマツタヱと一対/ミクサタカラ(三種神器)/フトマニとモトアケ/百二十八首のウタ/六十五番目のウタ
第2章 ヲシテ文献がニセモノとされる理由
(1)漢字文化の威光
「無文字」の呪縛/*奈良時代までの妄想/神代文字は国学が誘い出した?/阿比留文字とハングル/*なぜ「訓民正音」なのか/「和字考」という書物/ヲシテ文献は写し継がれてきた
(2)アカデミズムの功罪
上代八母音仮説/日本語の音/石塚龍磨/橋本進吉/イロハ歌/「ン」の出現/万葉仮名で人麻呂の一首を/万葉仮名の作り手/戻し訳は原作と違う/上代八母音仮説の揺らぎ/合理性と稀少性/土器/仮名文字
第3章 ニセモノ説を覆す根拠
(1)贋作しても労多くして益なし
贋作者の心理/ピルトダウン人化石/永仁の壺/日本の旧石器捏造/ヲシテを贋作できるか/贋作ヲシテ文の例/贋作は人間の所業/記紀に潜む陰謀/*アマテルの十二妃/アマテルと天照大神/日本書紀の「一書曰」/ヲシテ文献改竄の利益
(2)紀貫之の手元にあった(はず)
古今和歌集の仮名序/新資料に出会う/ヲシテ文献は平安時代に存在していた/*三文字の例外/「君が代」について/*本歌取り/「君が代」の三番/「君が代」とヲシテ文献/仮名序の示唆/*六歌仙/ソエウタと反歌/創成期の反歌(短歌)/第3章の結論
第4章 ヲシテ文献の周辺
孤立した文献ゆえの問題/ヲシテは半ば他国語/消えたホンツワケ/ヲシロワケ時代の推定/*干支とヱトは別物/共通紀元では/弥生時代末期/*日本列島史の見直し/ヲシテ文字を染める/記録媒体としての絹布/重要な保留
第5章 ホツマツタヱについての疑問
成立の経緯と要点/大政変の隠蔽/タケヒトからミマキまで/「ハツクニシラス」/イクメイリヒコの時代/タジマモリの派遣/*お菓子の神さま/カグとトコヨ/ヲヲタタネコに貶されたヲシロワケ/ヲウスとコウス/ホツマ討ち/ヤマトタケの言挙げ
第6章 ヲシテ研究への期待
松本善之助から今日まで/記紀との三書比較/大仙陵古墳の調査/新しい流れ
余 章 学知の害は宗教の害より小さい
知識は力なり/ヒトの繁栄/個人の不幸/タブーも人間を不幸にする/ヲシテへの誘い/正史的文書の宿命/*建国の事情と万世一系の思想(序文)/日本上代史の解明へ
あとがき
参考資料
索 引