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戦後古典教育実践史の研究 古典(古文)教材の授業活性化の展開
- 渡辺春美
- 2021年度学術振興会助成
- A5
- 584
- 8,800円 (本体8,000円 )
- 2022年2月20日
- ISBN978-4-86327-578-2
- C3081
- 国語・漢文教育〈古文・古典教育〉
- 戦後の古典教育実践の展開の内実をとらえ、その成果と課題とを明らかにし、史的に位置づけることで、求めるべき古典教育の展望の解明を試みる。
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- まえがき
序章 研究の目的と意義
第1節 研究の目的と意義
第1項 目的
第2項 意義
第2節 研究の方法
第1項 実践史研究の基底
第2項 研究対象
第3項 方法
第4項 先行研究の検討
第5項 研究の課題と仮説
第3節 概要
第1部 戦後における古典教育課程と古典教育論の展開
第1章 古典教育課程の展開
第1節 経験主義の時期
第1項 高等学校学習指導要領前史
第2項 経験主義に基づく古典教育─1951年版学習指導要領
第2節 能力主義の時期
第1項 能力主義古典教育の始発─1956年版学習指導要領
第2項 能力主義古典教育の展開─1960年版学習指導要領
第3項 能力主義古典教育の行き詰まり─1970年版学習指導要領
第3節 言語活動主義の時期
第1項 親しむ古典教育への転換─1978 年版学習指導要領
第2項 国際化の中の古典教育の重視─1989年版学習指導要領
第3項 国際化の中の古典教育の拡充─1999年版学習指導要領
第4節 古典教育課程の概括
第2章 戦後古典教育論の展開
第1節 西尾実の古典教育論─古典教育方法としての段階的鑑賞論を中心に─
第1項 西尾実の文学教育論展開の概観
第2項 西尾実の古典観
第3項 西尾実の古典教育の方法
第4項 考察のまとめ
第2節 荒木繁の古典教育論─古典鑑賞指導の構造─
第1項 荒木繁の古典観
第2項 荒木繁の古典鑑賞指導の構造
第3項 考察のまとめ
第3節 益田勝実の古典教育論─「関係概念」としての古典教育論─
第1項 益田勝実の古典観
第2項 益田勝実の古典教材化と構成の基本
第3項 益田勝実の古典教育の方法
第4項 考察のまとめ
第4節 西郷竹彦の古典教育論─関係認識・変革の古典教育論─
第1項 西郷文芸学の概観
第2項 西郷竹彦の古典観
第3項 西郷竹彦の古典教育観
第4項 考察のまとめ
第5節 時枝誠記の古典教育論─言語過程説に基づく古典教育論─
第1項 時枝誠記の古典観
第2項 時枝誠記の古典教育の目的
第3項 時枝誠記の古典教育の方法
第4項 考察のまとめ
第6節 増淵恒吉の古典教育論─班別課題学習の展開─
第1項 増淵恒吉の国語科教育の構造
第2項 増淵恒吉の古典教育観
第3項 増淵恒吉の古典教育の方法
第4項 考察のまとめ
第2部 戦後古典教育実践史の展開
第1章 古典教育における学習者の発見─経験主義の影響(1945─1959年)―
第1節 問題意識喚起の古典文学教育─荒木繁の古典教育実践─
第1項 荒木繁の授業の基盤
第2項 荒木繁「民族教育としての古典教育」の成立
第3項 「民族教育としての古典教育─万葉集を中心に─」の授業
第4項 考察のまとめ
第2節 問題意識喚起の古典文学教育の終息─石村正二・藤原正義・伊藤博之の古典教育実践─
第1項 石村正二の実践
第2項 藤原正義の実践
第3項 伊藤博之の実践
第4項 考察のまとめ
第3節 主体的学習活動を生かす古典単元学習の試行─野宗睦夫の古典教育実践(1)─
第1項 野宗睦夫の略歴
第2項 野宗睦夫のカード法
第3項 単元「私たちの生活と古典とのつながり」の実践
第4項 単元「私たちの生活と古典のつながり」の学習指導の考察)
第5項 考察のまとめ
第4節 古典単元学習による主体的学習の追求─岩島公の古典教育実践を中心に─
第1項 岩島公の『源氏物語』の学習指導の考察
第2項 考察のまとめ
第2章 学習者に結ぶ古典教育方法の追求─能力主義の始発(1960─1969年)―
第1節 課題学習による古典教育─『国語教育研究』誌を中心に─
第1項 『国語教育研究』誌掲載古典教育実践論稿
第2項 古典教育実践の考察
第3項 考察のまとめ
第2節 古典単元学習の生成─岩島公の古典教育の形成と実践の展開─
第1項 岩島公の略歴と業績
第2項 岩島公の古典教育の形成の時期区分
第3項 岩島公の古典教育の形成
第4項 岩島公の古典教育の達成
第5項 考察のまとめ
第3章 学習者に結ぶ古典教育の創成─能力主義の展開(1970─1977年)―
第1節 主体的学習を促す古典教育の展開─世羅博昭の古典教育実践(1)─
第1項 世羅博昭の略歴
第2項 『平家物語』の学習指導の概要
第3項 『平家物語』学習指導の考察
第4項 考察のまとめ
第2節 考える主体を育成する古典教育─坂本英一の古典教育実践─
第1項 坂本英一の略歴
第2項 最初の授業─新1年生の第1限の授業
第3項 「『かげろふ日記』─父の旅立ち─」の読解指導
第4項 考察のまとめ
第3節 「読解の三段階法」による古典教育─伊東武雄の古典教育実践─
第1項 伊東武雄の略歴
第2項 伊東武雄の古典教育実践─1960年代の場合
第3項 『蜻蛉日記』学習指導の実際
第4項 考察のまとめ
第4節 状況を生きる力に培う古典教育の希求─野宗睦夫の古典教育実践(2)─
第1項 1970 年代の野宗睦夫の古典指導目標の変化
第2項 「虫めづる姫君」の学習指導
第3項 枕草子「上にさぶらふ御猫」の学習指導
第4項 「歎異抄」の学習指導
第5項 考察のまとめ
第5節 地域の古典教材に基づく古典教育─沖縄の古典教育実践─
第1項 『沖縄の文学』の刊行
第2項 琉歌実践の展開─模索期(1970─1977年)
第3項 琉歌実践の展開─発展期(1978─1989年)
第4項 考察のまとめ
第6節 地域の古典教育実践の展開─『高等学校国語科授業実践記録集 古典編』(北海道)の場合─
第1項 『高等学校国語科授業実践記録集 古典編』刊行の意図
第2項 『高等学校国語科授業実践記録集 古典編』の構成
第3項 『高等学校国語科授業実践記録集 古典編』の古典教育観
第4項 『高等学校国語科授業実践記録集 古典編』の授業の概観
第5項 『高等学校国語科授業実践記録集 古典編』授業実践の考察
第6項 考察のまとめ
第4章 学習者の主題意識に培う古典教育の展開─言語活動主義の始発(1978─1988年)―
第1節 主体的学びを支える作業学習─浮橋康彦の古典教育実践─
第1項 浮橋康彦の略歴
第2項 浮橋康彦の古典教育論
第3項 古典学習指導の方法─古典学習の作業化
第4項 考察のまとめ
第2節 古典単元学習の充実─世羅博昭の古典教育実践(2)─
第1項 学習指導の概要
第2項 『源氏物語』学習指導の教材化
第3項 学習指導のねらい
第4項 学習指導の方法
第5項 考察のまとめ
第3節 主題に基づく総合単元学習─広島大学附属高等学校の試行─
第1項 広島大学附属高等学校の主題単元学習の契機
第2項 広島大学附属高等学校の主題単元学習の展開
第3項 広島大学附属高等学校による主題単元学習の実践的研究の特色
第4項 考察のまとめ
第4節 主題単元学習の構築─加藤宏文の主題意識に培う単元学習─
第1項 加藤宏文の略歴
第2項 加藤宏文の主題単元学習の概観
第3項 主題単元学習の実際─「文明は、何をもたらしたか。」の場合─
第4項 考察のまとめ
第5章 学び手を育てる古典教育の展開─言語活動主義の展開(1989─1998年)―
第1節 ことばの力に培う古典単元学習─片桐啓恵の古典教育実践─
第1項 片桐啓恵の略歴
第2項 国語教育観
第3項 片桐啓恵の古典学習指導の展開
第4項 考察のまとめ
第2節 学び手を育てる古典教育活性化の探求─渡辺春美の古典教育実践─
第1項 古典教育実践研究の展開
第2項 古典教育論
第3項 古典教育実践
第4項 考察のまとめ
第3節 文学体験の内面化を目指す古典単元学習─北川真一郎の古典教育実践─
第1項 古典教育観
第2項 古典教育の実際
第3項 高等学校3 年間の古典(古文)教育の実際
第4項 考察のまとめ
第4節 主体確立を求めるひびきあう古典教育の創造─牧本千雅子の古典教育実践─
第1項 牧本千雅子の国語教育実践
第2項 「ひびきあう」国語教育の創造
第3項 単元「王朝人の愛と美のかたちを探る」の実践
第4項 実践の考察
第5項 考察のまとめ
第6章 古典教育実践史の概括
第1節 学習者の定位と古典教育方法の模索
第2節 学習者を主体とする古典教育方法の追求
第3節 学習者を主体とする古典教育の創成
第4節 学習者を主体とする古典教育の展開
第5節 古典教育の新たな展開
第3部 作品別古典教育実践史の展開
第1章 『伊勢物語』教育実践の展開
第1節 『伊勢物語』受容の概観
第2節 『伊勢物語』学習指導の展開
第1項 学習指導の模索─経験主義から能力主義への転換(1945─1969年)
第2項 読む力に培う単元学習の試行─能力主義の展開(1970─1977年)
第3項 表現に拓く読みの学習指導─言語活動主義の始発(1978─1988年)
第4項 単元学習の進展─言語活動主義の展開(1989─1998年)
第2章 『枕草子』教育実践の展開
第1節 『枕草子』の実践論稿
第2節 『枕草子』研究の動向
第3節 『枕草子』学習指導実践事例の考察
第1項 学習者の感覚やことばに結ぶ学習指導─経験主義から能力主義への転換(1945─1969年)
第2項 読解を重視した学習指導─能力主義の展開(1970─1977年)
第3項 個に応じた学習指導─言語活動主義の始発(1978─1988年)
第4項 単元学習の進展─言語活動主義の展開(1989─1998年)
第3章 『源氏物語』教育実践の展開
第1節 『源氏物語』研究の動向
第2節 先行研究
第3節 『源氏物語』学習指導の展開
第1項 学習指導の模索─経験主義から能力主義への転換(1945─1969年)
第2項 課題による読解指導─能力主義の展開(1970─1977年)
第3項 単元学習による学習指導─言語活動主義の始発(1978─1988年)
第4項 主体形成を求める学習指導─言語活動主義の展開(1989─1998年)
第4章 『平家物語』教育実践の展開
第1節 『平家物語』研究の動向
第2節 『平家物語』教育実践の展開
第1項 課題による学習指導─経験主義から能力主義への転換(1945─1969年)
第2項 主体的に取り組ませる学習指導の模索─能力主義の展開(1970─1977年)
第3項 音声表現を取り入れた多様な学習指導の展開─言語活動主義の始発(1978─1988年)
第4項 主題を軸にした学習指導の充実─言語活動主義の展開(1989─1998年)
第5章 『徒然草』教育実践の展開
第1節 『徒然草』研究の動向─教育的価値の把握─
第2節 『徒然草』実践史の先行研究
第3節 『徒然草』の実践論稿一覧
第4節 『徒然草』実践の考察
第1項 学習者の定位と学習指導の模索─経験主義から能力主義への転換(1945─1969年)
第2項 学習者に結ぶ学習指導の推進─能力主義の展開(1970─1977年)
第3項 学習者の主題意識に培う学習指導─言語活動主義の始発(1978─1988年)
第4項 学び手を育てる学習指導の創成─言語活動主義の展開(1989年─1998年)
結章 研究の総括と成果
第1節 研究の総括
第1項 戦後における古典教育課程と古典教育論の展開
第2項 戦後古典教育実践史の展開
第3項 作品別古典教育実践史
第2節 研究の成果─仮説の検証─
第1項 戦後古典教育実践の展開
第2項 研究仮説の検証
第3項 研究の課題
あとがき
参考文献
索引