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「対日二分論」と対中ODA 歴史と経済のはざまの日中関係

著者
梅竹 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
192 
定価
3,850円 (本体3,500円 )
発行日
2022年3月30日 
ISBN
ISBN978-4-86327-585-0 
Cコード
C3031 
ジャンル
政治・経済・法律
 
内容
日中国交正常化の際、中国側が戦争賠償金を放棄した理由として「対日二分論」があった。本書は、この「対日二分論」の政治論理をめぐる日中両国の深刻な意見の相違など、日中関係史上の重要な視点を提示する。
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はじめに

第一章 靖国神社問題の発生
 第一節 中曽根総理の靖国神社公式参拝
  1. 公式参拝の決定と中国側の対応
  2. 事態のエスカレート
  3. 緩和への動き
 第二節 反日デモの勃発
  1. 国交正常化以後初めての反日デモ
  2. 日本の対応
  3. 反日デモの背景

第二章 靖国問題と「対日二分論」
 第一節 靖国問題の本質
  1. 靖国問題に対する認識の不足
  2. 靖国問題のキーポイント
  3. A 級戦犯はB、C 級と違うのか
 第二節 「対日二分論」について
  1.「対日二分論」の登場
  2.「対日二分論」の構造
  3.「対日二分論」の役割
 第三節 日本の対応
  1. 日本に拒否された「対日二分論」
  2.「対日二分論」の限界
 第四節 「対日二分論」の現状
  1.「対日二分論」の失効
  2. 中国側の動揺
  3.「対日二分論」は本当に失効したのか
  4. 放棄されない「対日二分論」

第三章 「対日二分論」と日本人民
 第一節 「対日二分論」と国交正常化
  1.「階級闘争論」から発展した「対日二分論」
  2. 国交正常化における「対日二分論」
  3. 中国にとって満足できる歴史認識とは
 第二節 日本人民に対する「対日二分論」
  1.「日本人民」とは
  2. 戦犯から日本人民へ
  3. 反米が必要不可欠
  4. 反ソへの転換
  5. 中ソの隙間にある日本外交
  6.「反軍国主義」と「対中友好」への復帰

第四章 「対日二分論」と対中ODA
 第一節 日中両国の経済問題
  1. 対中ODA の確立
  2. 中国のプラント契約保留と反日デモ
  3. 鄧小平の対日批判と「雲の上の人」
 第二節 日本の対アジア戦後処理外交
  1. アジア諸国に対する戦後処理
  2. 日本の対中戦後処理
 第三節 対中ODA と戦後処理外交
  1. 対中ODA に対する日本の認識
  2. 対中ODA に対する中国の認識
  3. 対中ODA から見る日中関係

おわりに
参考文献一覧
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