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行動する詩人 栗原貞子 ―平和・反戦・反核にかけた生涯―
- 松本滋恵
- 四六
- 306
- 2,750円 (本体2,500円 )
- 2023年4月3日
- ISBN978-4-86327-608-6
- C1023
- 一般書/歴史読み物
- 詩人栗原貞子は「原爆被爆者も加害者である」と明言、反戦・反核と平和運動に92年の生涯をかけた。その作品と思想を、74歳で大学院に入学、77歳で博士論文をものした著者が、柔らかな筆致で評釈する。「一度目はあやまちでも/二度目は裏切りだ/死者たちを忘れまい」(第五章)が今きびしく私たちに問いかける。
第27回日本自費出版文化賞部門賞(研究・評論)受賞
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- まえがき
第一部
序 章
第一章 詩歌集『黒い卵』と「黒い卵」論―時代に翻弄された『黒い卵』と戦時下で詠まれた「黒い卵」―
はじめに
第一節 詩「黒い卵」の時代背景
第二節 『中国文化』(原子爆弾特集号)創刊号と詩歌集『黒い卵』の刊行
第三節 詩歌集『黒い卵』において検閲で削除された作品と自ら削除した作品
第四節 詩「黒い卵」を読む
第五節 詩歌集『黒い卵』の意義
第六節 貞子の固有性
おわりに
第二章 「生ましめんかな」論―栗原貞子の原点として「原爆創世記」を視野にいれて―
はじめに
第一節 詩人としての姿勢が確立された背景
第二節 詩「生ましめんかな」について
第三節 詩「原爆で死んだ幸子さん」について
第四節 詩「私は広島を証言する」について
おわりに
第三章 詩集『ヒロシマというとき』と詩「ヒロシマというとき」論―個人史としての『ヒロシマというとき』と被爆者も加害者と提唱した「ヒロシマというとき」―
はじめに
第一節 詩「ヒロシマというとき」の課題設定
第二節 時代背景としてのベトナム戦争
第三節 「ヒロシマというとき」詩作の直接的な契機
第四節 「序詞」について
第五節 詩の注釈
第六節 詩「ヒロシマというとき」を読み解く
おわりに
第四章 『詩集 未来はここから始まる』論―貞子の苦悩を視野に入れて―
はじめに
第一節 「一度目はあやまちでも/二度目は裏切りだ/死者たちを忘れまい」について
第二節 「孤立と傷心」について
第三節 「孤立と傷心」からの脱却、そして未来へ
第四節 詩「未来はここから始まる」への土壌
第五節 詩「未来はここから始まる」を読み解く
第六節 『詩集 未来はここから始まる』においての「未来」、「ここ」について
おわりに
第二部
第五章 「一度目はあやまちでも/二度目は裏切りだ/死者たちを忘れまい」について
はじめに
第一節 「フレーズ」が詠まれている詩群
第二節 「一度目はあやまちでも/二度目は裏切りだ/死者たちを忘れまい」の意義
第六章 原爆文学論争
はじめに
第一節 第一次原爆文学論争
第二節 第二次原爆文学論争
おわりに
第七章 詩人・運動家としての栗原貞子―平和・反戦・反核を訴え続けて―
はじめに
第一節 議員夫人としての奔走
第二節 平和運動への展開
第三節 原水爆禁止世界大会への関わりとそれに関する詩
第四節 ベトナム反戦運動への関わり
第五節 日本YWCA「ひろしまを考える旅」への関わりから「書くことから語ることへ」とそれに関する詩
第六節 署名活動と座り込みの実践とそれに関する詩
第七節 海外での活動と国内での活動とそれに関する詩
第八節 核の問題への関わりとそれに関する詩
第九節 詩人として運動家として
おわりに
終 章
栗原貞子年譜
著書(編集)
参考文献
あとがき
索引