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映画文化史講義 日本の戦後からバブル時代まで あるいは『リンゴの唄』から『クリスマス・イブ』までPOD版

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著者
長谷川功一 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
208 
定価
2,750円 (本体2,500円 )
発行日
2024年9月25日 
ISBN
ISBN978-4-86327-655-0 
Cコード
C1074 
ジャンル
芸術・文化 
内容
戦後から1990年代までの映画を取り上げて、20世紀後半の日本文化の諸相に迫った映画文化史の研究書。作品や俳優を正面から取り上げて論じているだけではなく、流行歌・教会結婚式・クリスマス・インターネットと映画の関係に着目した考察もあり、スクリーンを通して、現代の日本社会が意外な角度から見えてくる。テーマ別に探究した10編の論考から成る。
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 はじめに

第1章 日本映画における流行歌『リンゴの唄』使用の歴史とその考察
 はじめに
 1.戦後に流行した『リンゴの唄』
 2.時代指標としての『リンゴの唄』
 3.『リンゴの唄』・ヤクザ映画・闇市
 4.女性応援歌としての『リンゴの唄』
 おわりに

第2章 美空ひばりの“ 男女二役映画” の考察
 はじめに
 1.『悲しき口笛』と『東京キッド』に見られる男女二役の萌芽
 2.ひばりの男役と女性二役
 3.ひばりの男女二役映画
 4.他の二役映画との比較
 5.ジェンダー境界の越境
 おわりに

第3章  結婚しない信念の断念と変容―『晩春』(1949)・『麦秋』(1951)・『東京物語』(1953)の“ 紀子三部作”の考察
 はじめに
 1.戦前から戦後の映画における原節子の女優像
 2.『晩春』と『麦秋』における結婚しない信念の断念
 3.『東京物語』における紀子の再婚をめぐる場面
 4.家制度の崩壊という『東京物語』の主題
 5.結婚しない信念の変容
 おわりに

第4章  戦勝映画としての『ゴジラ』(1954)
―東宝戦争映画とハリウッドSF 映画の文脈による作品構造の考察
 はじめに
 1.戦争映画としての『ゴジラ』
 2.東宝戦争映画に連なる『ゴジラ』
 3.特撮における東宝戦争映画と『ゴジラ』の連続性
 4.『ゴジラ』のハリウッド映画的起源
 5.『ゴジラ』の持つハリウッド映画の構造
 6.ゴジラ打倒の意味
 おわりに

第5章 『 伊豆の踊子』6 回の映画化をめぐって
―吉永小百合主演作品と団塊の世代
 はじめに
 1.『伊豆の踊子』映画化の系譜(1933 ‐ 1974 年)
 2.松田聖子主演の幻の『伊豆の踊子』
 3.映画化で原作は読まれるようになるか
 4.吉永小百合の『伊豆の踊子』と団塊の世代
 おわりに

第6章  映画『男はつらいよ』シリーズ(1969-1995)と下町ノスタルジア
 はじめに
 1.『男はつらいよ』シリーズの世界
 2.『 男はつらいよ』の下町ノスタルジア
 3.下町ノスタルジアの同時代性
 4.地方のノスタルジアとDISCOVER JAPAN キャンペーン
 おわりに

第7章  映画『プルメリアの伝説 天国のキッス』(1983)論
―アイドル歌手・松田聖子から見えてくる1980 年代
 はじめに
 1.若い女性にヒットした『プルメリアの伝説』
 2.ハワイ映画としての魅力
 3.縁談(家制度)と恋愛の対立
 4.ハワイ映画の“ アメリカ的な日系脇役”
 5.ハワイ映画の“ 日本的な日系ヒロイン”
 6.お見合いを批評的に見る日系ヒロイン
 おわりに

第8章 教会結婚式と日本映画
 はじめに
 1.ハリウッド映画の影響
 2.芸能人による教会結婚式の影響
 3.日本映画の中の教会結婚式
 4.挙式中の逆転劇
 おわりに

第9章  銀幕のクリスマス革命
―山下達郎『クリスマス・イブ』(1983)と映画『君は僕をスキになる』(1989)
 はじめに
 1.1980 年代後半のクリスマス革命
 2.『クリスマス・イブ』によるクリスマス革命
 3.『恋人がサンタクロース』と雑誌のクリスマス特集
 4.クリスマス革命以前のクリスマス映画
 5.銀幕のクリスマス革命とその後の日本映画
 おわりに

第10章  文通とインターネット
―映画『Love Letter』(1995)の回想場面の考察
 はじめに
 1.文通の映画
 2.前半と後半における文通の形態の相違
 3.一人二役によるコミュニケーション
 4.パソコン・インターネットの普及と映画の動向
 5.文通とインターネットの比較
 6.インターネットから考える回想場面
 おわりに

 おわりに
 あとがき
 参考文献一覧
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