検索結果一覧

「体育」から逃走する子どもたち 「これからの体育(体の教育)」について考える

著者
石垣健二 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
246 
定価
2,420円 (本体2,200円 )
発行日
2024年11月1日 
ISBN
ISBN978-4-86327-663-5 
Cコード
C3037 
ジャンル
教育〈保健・体育〉
 
内容
なぜ子どもたちは「体育」から逃走するのか。現代の体育の歪みについて分析し、「これからの体育(体の教育)」のあり方を模索する。付論では、具体的な体育授業について提案。最近の体育授業に違和感をもつ先生、体育教師を志す学生―必読の書。
渓水社で購入する

購入冊数

オンライン書店で購入

この本の目次を見る
プロローグ ―体育から逃走する子どもたち―

第1章 これまでの体育 ―戦前・戦後の体育の終焉―
1 身体の教育 ―目的としての身体―
2 身体運動を通した教育 ―手段としての運動―
3 運動における教育 ―目的としての運動―
 (1)運動の楽しさ
 (2)運動についての「思考力・判断力・表現力等」

第2章 子どもの「体力低下」という問題
1 体力低下 ―その実態―
2 「体力 physical fitness」とは何か
3) 体力の向上は体力の数値の向上か ―新自由主義教育の落とし穴―

第3章 体育はやっぱり「技能」が中心
1 どうして跳び箱ができないといけないのか
2 体育の中のニヒリズムとシニシズム ―大量消費社会における体育―
3 「遊び」と体育について考える
 (1)遊びの自発性と自己目的性
 (2)生成としての体育 ―体育における豊かさ―

第4章 体育における「思考力・判断力・表現力」 ―畳の上の水練―
1 いまや学校教育の中心は「思考力・判断力・表現力」
 (1)「考え、議論する道徳 」―考えると道徳的実践は可能か―
 (2)「考え、議論する体育」の拡大
2 「わかる―できる」の関係について ―考えると自転車に乗れるようになるか―
3 「頭でっかちな体育」からの逃走
【Column1】噂のChat GPTに「逆上がりのコツをおしえてください」と聞いてみた

第5章 体育は「スポーツ」とどのように関わるべきか
1 スポーツとは何か
 (1)スポーツ略史 ―その変遷―
 (2)スポーツという用語の語源とその意味
2  我が国のスポーツ ―その裏側―
 (1)メディアとスポーツ
 (2)スポーツと政治的思惑 ―「パンとスポーツ」―
3  スポーツと体育
 (1)ゲームズマンシップ ―スポーツは「スポーツマンシップ」を育てるか―
 (2)運動部活動と体育 ―体育教師のパラドックス―
【Column2】体育は「態度」を育てるか

第6章 スポーツから体育へ ―「これからの体育」について考える―
1 現象学的方法による視点の変更
 (1)現象学的方法とは何か
 (2)ハードル走をする自分を描く
2 「身体的な感じ」とは何か ―身体的経験の必要性―
3 体育で育てる「身体的なわれわれ」
 (1)体育授業の中の「身体的対話」
 (2)道徳の礎・教育の礎としての体育
 (3)「体の教育」としての体育
【Column3】やっぱり「体育は人間形成である」

エピローグ ―「体育から逃走する子どもたち」をなくすために―
1 各章のふりかえり
2 「体育から逃走する子どもたち」をなくすために ―教育・体育・スポーツの市場化に抗って―

付論1 「体の教育」としての体育 ―こんな体育授業を行ってみました―
1 わたしたちの「体」 ―小中学生に向けた授業―
2 妊婦の「体」を体験する ―大学生に向けた授業―
3 「体の教育」に向けて
【Column4】「高齢者疑似体験セット」について

付論2 [寄稿論文]賢い[からだ]を育てるために ―器械運動の授業を変えてみませんか―
1 逆上がりは必要なのでしょうか
2 器械運動で何を教えるのでしょうか
3 できるためには何が必要なのでしょうか
4 器械運動の九九を覚えましょう(動きを作る・動きを教える)
5 賢い[からだ]の教育を目指す器械運動

付論を終えての「あとがき」

〈初出一覧〉
引用参考文献一覧
戻る