検索結果一覧

現代言語教育の改革 

著者
萬屋秀雄 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
200 
定価
2,970円 (本体2,700円 )
発行日
1996年11月1日 
ISBN
ISBN978-4-87440-426-3/ISBN4-87440-426-X 
Cコード
C3081 
ジャンル
国語・漢文教育〈総論〉
 
内容
――言語指導と文体・表現指導の統合をめざして。「ことば遊び」を通しての言語教育の改革、大村はま「国語単元学習」から何を学ぶか、文体・表現指導の探究、ほか。
渓水社で購入する

購入冊数

オンライン書店で購入

この本の目次を見る
1 「ことば遊び」を通しての言語教育の改革
  
 一 村田栄一『ことばのびっくり箱』実践研究
  (一) はじめに―遊びを教育に
  (二) 「遊び」を取り入れた国語教育実践研究
     1 「あたまに注意」(アクロステック)の方法
     2 「名まえのなかになにがある」(アナグラム)の方法
     3 「ヘンシン―変身」(ファンタジーの二項式)の方法
  (三) おわりに―今後の研究課題

 二 鈴木清隆『ことば遊び、五十の授業』伊東信夫『ひらがなあそびの授業』実践研究
  (一) はじめに―国語教育の中の異変
  (二) 『ことば遊び、五十の授業』(鈴木清隆)の分析検討
     1 動きと音で遊ぶ―かっぱの輪唱―
     2 ナンセンス遊び―笑いの五七五―
     3 ファンタジー遊び―異質なことばが火花を散らす―
     4 ファンタジー遊び―全世界が変身する―
  (三) 『ひらがなあそびの授業』(伊東信夫)の分析検討
     1 文字かき歌を「読み」の教材に―おとぼけの精神<たぬきのきんどけい>―
     2 UFO、変身の術―五ひきの怪獣、おおあばれ―
  (四) おわりに―言語教育はおもしろい

 三 大村はま「ことば遊び・言語教育」の実践研究
  (一) はじめに―「ことば遊び」を取り入れた言語教育
  (二) 大村はま氏の「ことば遊び」を取り入れた国語教育実践記録の分析検討
     1 「私たちの作ったことば遊び」の場合
     2 「作文遊び」の場合
     3 「正月のゲーム」の場合
  (三) 結び―子どもの心理と響き合う「ことば遊び」言語教育

2 大村はま「国語単元学習」から何を学ぶか―大村はま「国語単元学習」の徹底的分析
  
 一 『大村はま国語教室』の実践研究―「ことばの指導」(中学一年)の分析検討―
  (一) はじめに―「大村はま国語教室」と「ことばの指導」
  (二) 『ことばの指導の実際』の実践研究
     1 「単元 表現くらべ」実践研究
     2 「単元 ことばとことばの生活について考える」実践研究
  (三) 結び―大村はま「ことばの指導」の評価と課題

 二 大村はま『ことばの指導の実際』実践研究―「このことばこそ」の実践(中学一年)から何を学ぶか―
  (一) はじめに―生活の中で活かされる言語教育
  (二) 「ことわざ」の実践の分析
  (三) 類義語「驚く」の実践の場合
  (四) おわりに―大村はま実践「国語単元学習」の問題点・課題

3 文体・表現指導の探究

 一 文体指導―井伏鱒二「山椒魚」の場合―
  (一) はじめに―文体指導の重要性
  (二) 文体指導論の比較検討
     1 増淵恒吉氏の文体指導論―教室用文体論の提言―
     2 井上敏夫氏の文体指導論―文体論的考察の導入の提言―
     3 熊谷孝氏の文体指導論―文体づくりの国語教育の提唱
     4 西郷竹彦氏の文体指導論―芸術教育としての文芸教育の提言―
     5 文体指導論まとめ―文体指導の重要性―
  (三) 文体指導の実践記録(「山椒魚」)の比較検討
     1 村井義昭氏の実践より―中学三年―
     2 武田政市氏の実践より―中学三年―
     3 前野昭人氏の実践より―中学三年―
     4 文体指導実践の総括
  (四) 結び―今後の課題

 二 千葉省三童話の表現の探究―「虎ちゃんの日記」を中心に―
  (一) はじめに―千葉省三の童話
  (二) 「虎ちゃんの日記」の表現の探究―生き生きとした躍動的な子ども像はいかなる表現から生まれるのか、それはなぜか―
     1 表現形式―日記体―
     2 日記形式の視点―虎ちゃんの目と心―
     3 虎ちゃん像の造型―省三の理想の子ども像―
     4 子どもの綴方の影響―綴方の方言に学ぶ―
  (三) おわりに―今後の課題

 三 オー・ヘンリ「最後の一葉」の表現・技法の探究
  (一) はじめに―表現・技法からのアプローチ
  (二) 筋・構成につてい―事件の筋とイメージ・意味の筋―
  (三) 部分の表現・技法―擬人法、会話法、即時的・即物的表現・伏線の効果―
  (四) 象徴性・虚構性―多様な解釈の成立―
  (五) 結び―作品の魅力・本質解明

あとがき
初出一覧
戻る