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近世藩領社会の展開
- 高橋 啓
- A5
- 380
- 8,800円 (本体8,000円 )
- 2000年5月1日
- ISBN978-4-87440-597-0/ISBN4-87440-597-5
- C3021
- 歴史・考古・民族/日本
- 西南外様の徳島県を取り上げ、藩領社会の独自な形成過程や農民をはじめとする地域民衆の具体的なありようを検討、社会構造や幕藩国家における歴史的位置を見定める。
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- はじめに
第一部 藩領社会の形成
第一章 徳島藩の成立と領国経営
一、蜂須賀氏の入国と徳島藩の成立
二、領国経営の諸課題
三、藩政の展開
四、農民夫役と勧農普請役の成立
むすびにかえて
付論 徳島藩成立期の村落
第二章 身分制支配の展開
はじめに
一、蜂須賀氏の「かわた」支配
二、「穢多」身分の成立とその背景
三、「掃除」身分の成立について
四、身分的隔離と差別の強化
五、「部落」の生活
むすびにかえて
付論一 徳島藩の非人支配
付論二 近世後期阿波における皮革流通
付論三 「あるき」考
第二部 藩領社会における領主と農民
第一章 棟付改めと夫役
はじめに
一、蜂須賀氏の農民支配をめぐって
二、農民夫役と軍役
三、「人定」と初期棟付帳
四、農民夫役の変質
第二章 淡路の棒役負担
はじめに
一、淡路加封と棒役
二、徳島藩の夫役
三、棟付帳の作成と棒役負担
四、棒役負担から請棒制へ
第三章 近世後期の村落と「諸割賦」
はじめに
一、村方諸割賦について
二、郡中諸割賦とその周辺
三、諸割賦の負担と農民生活
付論 「追立夫」考
第三部 藩領社会の展開
第一章 商品生産の展開
はじめに
一、藍作の展開
二、藩権力の生産・流通支配
三、売場株の設定と藍師経営
第二章 近世後期藍作地帯の社会変動
はじめに
一、藍作の展開と村落
二、天保の飢饉と藍作経営
三、危機への領主的対応
第三章 宝暦・明和期の藩政改革
一、領主的危機の進行
二、明和の改革と国産政策
三、安永・天明期の政治状況
四、寛政の改革について
付論一 蜂須賀重喜と「新法」
付論二 徳島城下の「盆踊」考
あとがき
索引