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中学校対象 中学校国語科表現指導の探究 

著者
宝代地まり子 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
270 
定価
3,520円 (本体3,200円 )
発行日
2001年8月1日 
ISBN
ISBN978-4-87440-655-7/ISBN4-87440-655-6 
Cコード
C3081 
ジャンル
国語・漢文教育〈実践史・実践研究〉
 
内容
文学・古典・韻文の各教材をもとに、課題条件法をはじめとする表現指導法により、特別教育活動とも連携し、理解と表現の一体化をめざして学習指導を行った実践記録と考察。
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まえがき(広島大学名誉教授 鳴門教育大学名誉教授 野地 潤家)
はじめに
第1章 表現力を育てる国語科学習指導をめざして
一 表現力を育てる学習指導の領域と指導法――先達の理論に学ぶ――
(一)「中学校作文指導の組織化」野地潤家氏――整理と統合
(二)『表現学序説―作文教育の改造』輿水実氏――再生作文による表現指導の可能性
(三)「体系をふまえ見通しをもった指導を」巳野欣一氏――多様な作文指導法と作文学習構成法
二 学習者を中心に据えた学習指導の展開――先達の理論に学ぶ――
(一)『国語学習学入門』増田信一氏――学習者中心の「学習」成立のための条件
(二)『ひとり学びを育てる』斎藤喜門氏――「二類四層の国語学力」
(三)『現代学習団づくり講話』吉本均氏――表現できる国語教室の基盤~応答的な関係の組織化
第2章 理解と表現の一体化をめざした学習指導――文学
一 「僕の防空壕」(野坂昭如)の学習指導――作品の呼び掛け構造と文学言語に着目して作品と対話する学習――
(一)学習指導の意図
(二)教材選定の観点と教材化の工夫
1 教材選定の観点/2 教材化の工夫/3 単元の学習過程と、学習過程に沿って必要と教える学び方技能
(三)学習指導の研究
1 学習者の実態/2 学習指導目標/3 学習指導計画/4 指導者が行った支援の内容
(四)学習指導の展開――手引き①~⑪
(五)学習活動の状況および反応の実際
1 班一枚のレポートの型/2 悲しみの比喩表現の例/3 鑑賞文――詩と散文の例
(六)学習作品の相互評価例――創りあげた作品群に振れて再発信する
(七)学習指導の評価と考察
1 学習指導の評価/2 考察
二 「想う」(五木寛之)の学習指導――テーマそのものについて作者と対話する学習――
(一)学習指導の意図
(二)教材観と教材化の工夫
1 教材観/2教材化の工夫
(三)学習指導の研究
1 学習者の実態/2 学習指導目標/3 学習指導計画/4 評価の基準と方法
(四)学習指導の展開
1 学習指導の展開(第一時)/2 第一時以降の学習指導の展開
(五)学習活動の状況および反応の実際
1 生徒の学習反応(1)/2 生徒の学習反応(2)
(六)学習指導の評価と考察
1 学習指導の評価/2 考察
第3章 理解と表現の一体化をめざした学習指導――古典
一 「徒然草」(吉田兼好)の学習指導――自主編成した教材群をもとに作者と対話する学習――
(一)自主編成の意図
1 単元名/2 学習指導の意図
(二)教材選定の観点・教材の編成と教材化の工夫
1 教材選定の観点/2 今回設定したテーマと教材の編成/3教材化の工夫――「作業プリント」の内容
(三)学習指導の研究
1 学習者の実態/2 学習指導目標/3 学習指導計画
(四)学習指導の展開――理解学習から表現学習へのいざない
1 「テーマ(2) 友人観、人間観をさぐる」の例――「共とするにわろき者…」の指導の展開/2 学習の展開
(五)学習活動の状況および反応の実際――「作業プリント」記入の実例
1 学習活動の状況――「作業プリント」の実例/2 反応の実際――「作業プリント」記入の実例
(六)学習指導の評価と考察
1 学習指導の評価――学習の達成度から/2 考察
二 「平家物語」(扇の的)の学習指導――古典のリズムを群読と短歌で表現する学習――
(一)学習指導の意図
(二)学習指導の研究
1 学習指導計画・評価計画の手順とポイント/2 文章構造図の作成/3 学習指導計画
(三)学習指導の展開
1 学習指導案例/2 展開
(四)学習活動の状況および反応の実際
1 学習活動の状況/2 反応の実際
(五)学習指導の評価と考察
1 学習指導の評価/2 考察
三 「万葉集」の学習指導――地域単元の学習資料群をもとに自分だけの再表現作品を作る学習――
(一)自主編成の意図
1 教材の概観/2 教材しての可能性――古典単元から表現への可能性/3 教材編成の柱として立てた四つのテーマ/4 教材の編成と教材化の工夫
(二)学習指導の研究
1 学習者の実態/2 学習指導目標/3 学習指導計画/4 指導者が行った支援の内容
(三)学習指導の展開
1 理解学習の実際/2 表現学習の実際
(四)学習活動の状況および反応の実際
1 発表学習/2 反応の実際
(五)学習指導の評価と考察
1 学習指導の評価/2 考察
第4章 理解と表現の一体化をめざした学習指導――韻文
一 俳句の学習指導(一)――学習者の読みを起点とした理解学習――
(一)はじめに――俳句楽し有指導の五点の柱
(二)教材としての俳句の価値――一行構造のダイナミックな緊張体系
1 緊張体系を生み出す構造/2 調べを生み出す構造――『日本語のリズム・四拍子文化論』別宮貞彦氏による/3 内容価値、言表価値、能力から洗い出した俳句の教材としての価値――理解および表現
(三)教材の編成と教材化の工夫
1 反応の予想と方法化への見通し/2 教材の編成――観点と編成
(四)学習指導の研究
1 学習指導目標/2 学習指導計画
(五)学習指導の展開
1 理解学習の実際――「あをあをと…」大野林火/2 表現学習の実際――発展学習としての実作指導
(六)学習活動の状況および反応の実際
1 学習者の感想/2 学習者の作品
(七)学習指導の評価と考察
1 学習指導の評価――理解指導の観点から/2 考察
二 俳句の学習指導(二)――自主編成資料を起点とした導入学習――
(一)TTによる自主編成資料と学習指導の概要
1 TTで自主編成した一〇句と価値的観点/2 私の推薦句
(二)学習指導の評価と考察
1 学習指導の評価/2 考察
三 短歌の学習指導――一人ひとりの心を解き放たせる短歌の表現をめざして――
(一)教材としての短歌の価値
1 短歌と言葉の力――「詩歌」の創作指導の価値/2 教材研究の視点――短歌学習の四点の柱/3 教材研究の実際――「短歌創作のための手引き」/4 発展教材五〇首の実際
(二)学習指導の研究
1 学習指導目標/2 学習指導計画/3 指導者が行った支援の内容
(三)学習活動の状況および反応の実際
1 鑑賞文「小説の一情景のように表現する」の実例/2 創作短歌の実例/3 記述式による相互評価とフィードバックの実例
(四)学習指導の評価と考察
1 学習指導の評価/2 考察
四 はがき歌の学習指導――韻文指導の前段階に位置づける試案――
(一)教材化の視点
1 先達に学ぶ/2 内容価値の観点から/3 国語科表現指導の観点から
(二)教材の編成と教材化の工夫
1 教材の編成の観点/2 教材の編成/3 教材化の工夫
(三)学習指導の研究
1 学習指導目標/2 学習指導計画/3 教材開発の実際――生徒に示した代表の一〇作
(四)学習活動の状況および反応の実際
1 理解学習――「私が選んだはがき歌」とその理由/2 表現学習――「私の僕のはがき歌――一年一組編」/3 互選された作品とその理由――「私が選んだはがき歌」
(五)学習指導の評価と考察
1 学習指導の評価/2 考察
第5章 特別教育活動との連携による実践展開――機能的な場を支える国語科表現技術の習得――
一 意見文の学習指導
(一)機能的な場を支える国語科表現技術の習得
(二)中学生の思考を育てることと意見文指導――ニューレトリックが示唆する意見文指導の今日的意義「協力のためのレトリック」の成立する社会への思考と意見文指導
1 教材化の視点/2 解決型の意見文指導と社会認識を育てる題材設定の必要性
(三)意見文の技能系統表試案
(四)機能的な場の表現指導――長崎方面の修学旅行に取材する意見文指導の学習構成の例
1 生徒の表現学習の高まりをもたらす学習指導の組み方/2 長崎平和学習のカリキュラムと各教科・領域のクロスおよび支援を戴いた方々/3 表現指導の実際
(五)学習活動の状況および反応の実際
1 学習指導の実際――課題条件法による表現指導/2 推敲学習/3 反応の実際(1)――意見文記述例/4 反応の実際(2)――意見文に添えたお礼の手紙文記述例/5 反応の実際(3)――他校との交信例/6 反応の実際(4)――地域を越えた場への交信例
(六)学習指導の評価と考察
1 学習指導の評価/2 考察
二 本作り、パンフレット作りの学習指導――一年生転地学習・三年生修学旅行との連携――
(一)生徒の表現学習の高まりをもたらす学習指導の組み方
1 行事と表現の基礎的学習/2 内燃力――行事の成功を生かす
(二)教材化の視点
1 イメージ化のための学習資料の準備/2 同心円上に広がる教室文化の力を生かす/3 楽しさの加味/4 学年行事の報告の場を生かす処理
(三)表現指導の実際
1 学習材/2 学習指導のねらい
(四)学習活動の状況および反応の実際
1 本作り設計図から導く手順と方法/2 反応の実際
(五)学習指導の評価と考察
1 学習指導の評価/2 考察
(六)パンフレット作りへの発展指導
1 先達に学ぶ/2 教材化の手順/3 学習指導の評価と考察
三 書く環境の整えの工夫
(一)心の風景を共有できる教室と表現学習
(二)出会い時の指導――日常の喜怒哀楽を短作文で綴る継続学習
1 先達に学ぶ/2 日常の喜怒哀楽を短作文で綴る継続学習
(三)学年だより、学級だよりと文集作成によるフィードバック
1 特活との連携による書き、読み合う環境の設定/2 学年便りに掲載した短作文の実際/3 学年便りの中の言葉がけの一節
おわりに
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