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現代社会と超越的世界
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- はじめに
現代における神の湯
一 世俗外禁欲主義/二 手段になった神/三 社会システムと合理化/四 保険のような宗教/五 信仰の危機と宗教観の見直し/六 神の国は到来するか
日常的世界の極限
一 死の臨場性/二 余生を考える時代/三 現世志向の優越/四 無限を遮断する「社会」/五 聖なる世界の挑戦
「神の支配」の現実性
一 宗教に対する無関心/二 進歩の歴史と受難の歴史/三 人間の究極的限界/四 イエスの説いた「神の国」/五 信仰者の弁明/六 み国が来ますように
創造的人間と日常性
一 さながら蜉蝣のごとく/二 現実主義の矛盾/三 目的を問う生き方/四 進化と創造/五 未知への飛躍/六 運命の受容
消費社会の構造的不安
/一 欠乏からの自由/二 不安の必然性/三 便法としての宗教心/四 日々の糧/五 至高経験による新展開/六 不安の中の平安
社会の組織化と個人の能力
一 組織社会のつけ/二 受動的な能力主義/三 ムラ社会の他律性/四 ホールデン・コールフィールドの場合/五 パーソナル・アイディアル
地域社会と時代の転換
一 危機としての客観的現実/二 工業化社会の日常的幸福感/三 複雑化した社会システムと個人の無力感/四 組織と人間の受動性/五 失われた言葉の解説/六 大衆化社会の大衆人間/七 他者のための共同体の形成
「静かな社会」の倦怠(アンニュイ)
一 人生観の変化/二 ゆとりある生活を脅かす忙しさ/三 「人並みに」という生活規範/四 自分の時間を失う/五 集団のなかから自分のなかへ/六 家族のなかに交わりを
「消費」に見る豊さの虚構
一 欲しいから買うのか/二 消費者主権の真相/三 欲望の性質/四 ショッピングの楽しみ/五 人間性の回復を求めて/六 覚醒の兆し
まず「見ること」を学ばねば
一 広島の暑い夏/二 核兵器のもたらしたもの/三 「場」の証言する力/四 教育の目的は「進歩」か/五 境界を越えて/六 瞑想が育む平和
世界社会の視野における平和
一 日本の平和を支えるもの/二 フィリピンのバナナと日本/三 平和を装った構造的暴力/四 開発援助と累積債務/五 認識の転換と世界社会構想/六 個人的課題
近代社会の合理的精神と『モモ』に描かれた時間
一 モモに体現されたM・エンデの時間概念/二 時間意識の変化とその誘因としての「灰色の男たち」/三 近代化を支えた時間意識とその束縛/四 時間の救済
ナチス政権下における教会の対応とグラフ・フォン・ガレン司教の抵抗運動
一 ナチス体制下の抵抗運動/二 キリスト教教会の抵抗運動/三 ヒットラーの政府声明とカトリック教会の対応/四 政教条約の成立/五 グラフ・フォン・ガレン司教の場合/六 回勅『切実なる憂慮をもって』の波紋/七 人種妄想とユダヤ人の迫害/八 戦勝にともなうナチスの教会弾圧の強化/九 ヨーロッパを揺るがした三つの説教/十 説教の反響/十一 ナチスの反応とガレンの立場
おわりに