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現代社会と超越的世界 

著者
大里 巖 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
174 
定価
3,080円 (本体2,800円 )
発行日
2002年3月30日 
ISBN
ISBN978-4-87440-690-8/ISBN4-87440-690-4 
Cコード
C1016 
ジャンル
哲学・宗教 労働・福祉・生活
 
内容
人間関係の歪や個人の精神的荒廃の進行、精神的に満たされがたい現代社会。その諸相を分析しつつ、宗教社会学的に現代社会における超越的世界の意義と両者の融合を追究。
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 はじめに
 現代における神の湯
一 世俗外禁欲主義/二 手段になった神/三 社会システムと合理化/四 保険のような宗教/五 信仰の危機と宗教観の見直し/六 神の国は到来するか
 日常的世界の極限
一 死の臨場性/二 余生を考える時代/三 現世志向の優越/四 無限を遮断する「社会」/五 聖なる世界の挑戦
 「神の支配」の現実性
一 宗教に対する無関心/二 進歩の歴史と受難の歴史/三 人間の究極的限界/四 イエスの説いた「神の国」/五 信仰者の弁明/六 み国が来ますように
 創造的人間と日常性
一 さながら蜉蝣のごとく/二 現実主義の矛盾/三 目的を問う生き方/四 進化と創造/五 未知への飛躍/六 運命の受容
 消費社会の構造的不安
/一 欠乏からの自由/二 不安の必然性/三 便法としての宗教心/四 日々の糧/五 至高経験による新展開/六 不安の中の平安
 社会の組織化と個人の能力
一 組織社会のつけ/二 受動的な能力主義/三 ムラ社会の他律性/四 ホールデン・コールフィールドの場合/五 パーソナル・アイディアル
 地域社会と時代の転換
一 危機としての客観的現実/二 工業化社会の日常的幸福感/三 複雑化した社会システムと個人の無力感/四 組織と人間の受動性/五 失われた言葉の解説/六 大衆化社会の大衆人間/七 他者のための共同体の形成
「静かな社会」の倦怠(アンニュイ)
一 人生観の変化/二 ゆとりある生活を脅かす忙しさ/三 「人並みに」という生活規範/四 自分の時間を失う/五 集団のなかから自分のなかへ/六 家族のなかに交わりを
「消費」に見る豊さの虚構
一 欲しいから買うのか/二 消費者主権の真相/三 欲望の性質/四 ショッピングの楽しみ/五 人間性の回復を求めて/六 覚醒の兆し
 まず「見ること」を学ばねば
一 広島の暑い夏/二 核兵器のもたらしたもの/三 「場」の証言する力/四 教育の目的は「進歩」か/五 境界を越えて/六 瞑想が育む平和
 世界社会の視野における平和
一 日本の平和を支えるもの/二 フィリピンのバナナと日本/三 平和を装った構造的暴力/四 開発援助と累積債務/五 認識の転換と世界社会構想/六 個人的課題
 近代社会の合理的精神と『モモ』に描かれた時間
一 モモに体現されたM・エンデの時間概念/二 時間意識の変化とその誘因としての「灰色の男たち」/三 近代化を支えた時間意識とその束縛/四 時間の救済
 ナチス政権下における教会の対応とグラフ・フォン・ガレン司教の抵抗運動
一 ナチス体制下の抵抗運動/二 キリスト教教会の抵抗運動/三 ヒットラーの政府声明とカトリック教会の対応/四 政教条約の成立/五 グラフ・フォン・ガレン司教の場合/六 回勅『切実なる憂慮をもって』の波紋/七 人種妄想とユダヤ人の迫害/八 戦勝にともなうナチスの教会弾圧の強化/九 ヨーロッパを揺るがした三つの説教/十 説教の反響/十一 ナチスの反応とガレンの立場
 おわりに
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