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明治三十一年から始まる『鴎外史伝』 

著者
目野由希 
シリーズ
 
助成
02年度学術振興会助成 
判型
A5 
ページ
264 
定価
6,600円 (本体6,000円 )
発行日
2003年2月28日 
ISBN
ISBN978-4-87440-736-3/ISBN4-87440-736-6 
Cコード
C3091 
ジャンル
文学・語学/日本〈文学〉
 
内容
外「史伝」の理念構成時期を論究しその文化史的な要素を論述――外「史伝」におけるジャンルと様式/『西周伝』と『明治三十一年日記』からの出発/未完の史伝群と『堺事件』異本/ほか
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 はじめに
 凡  例
     序 論
第一章 既成イメージ ―先行研究の傾向―
 1 『渋江抽斎』のジャンル問題を中心とする史伝小説についての先行研究の傾向
 2 構成について
第二章 本論の目的と構成
 1 本論の目的と構成
 2 ジャンルと様式
     第1部 史伝・その理論としての美学と美術史
第一章 『日本芸術史資料』
 1 藤岡作太郎『近世絵画史』
 2 『日本芸術史資料』
 3 日記と考証的記述
 4 奇妙な告白
第二章 鴎外「史伝」におけるジャンルと様式 ―「史伝」というホロスコープ―
 1 問題提起
 2 方法と準備
 3 東京美術学校における鴎外の美学講義
 4 同時代的状況――社会進化論
 5 まとめ
第三章 夢の日本近世美術史料館
 1 「我をして九州の富人たらしめば」の形成過程
 2 鴎外・永井荷風・藤岡作太郎の浮世絵観
 3 鴎外への浮世絵の影響経路
 4 夢の日本近世美術史料館
第四章 明治三十一年の鴎外と美学
 1 明治三十年代初頭の日本の美学と鴎外
 2 「英雄は公衆の奴隷」
 3 「美術史」講義ノートのラスキン
 4 まとめ
第五章 史伝・画人伝・風俗史
 1 死なず、消え去るのみ
 2 からくり人形
 3 史伝と画人伝
 4 風俗史と芸術史
     第2部 史伝・同時代と歴史記述
第一章 『西周伝』と『明治三十一年日記』からの出発
 1 『西周伝』のエクリチュール
 2 日記作家鴎外
 3 まとめ
第二章 雑誌史伝欄とは何か
 1 問題の所在
 2 雑文・雑録、また史伝
 3 『美術評論』の「史伝」欄
 4 『山口古菴』
 5 まとめ
第三章 未完の史伝群と『堺事件』異本
 1 未完をめぐって
 2 未完のテキストをめぐって
第四章 未完と予定調和
 1 先行研究の指摘について
 2 『即非年譜』のスタイル
 3 手を入れられる私信
 4 第三者の声の参与のしかた
第五章 失われた時の探求
 1 新聞に投書する文学少年
 2 作家は処女作に回帰する
第六章 史伝のバリエーション
 1 「史伝の数割合に多きこと」
 2 蒙古のモチーフ
 3 渋柿園との類似と相異
 4 『福翁自伝』と『松雲公小伝』
 5 まとめ
第七章 能久親王の死
 1 『能久親王事蹟』の末期描写
 2 『北白川宮』の場合
 3 流布する墓碑銘
 4 ジャーナリズムによる伝記
 5 まとめ
     総 論
 1 ここまでの論旨と『渋江抽斎』との関係
 2 まとめ
 3 総 論
 おわりに
 初出一覧/索引
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