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現代社会とスピリチュアリティ ――現代人の宗教意識の社会学的探究――
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- はじめに
1部 現代宗教への理論的アプローチ
1章 現代のスピリチュアリティ文化―「精神世界」とニューエイジを中心として―
1 「精神世界」の生成と発展
2 「ニューエイジ」概念の対象領域
3 ニューエイジの3つの構成要素
世界観/実践形態/担い手の意識
4世界観の2つの局面
ニューエイジは功利主義的か/ニューセイジの新しさ
5日本の「精神世界」研究の課題
2章 世俗化論のゆくえ―現代イギリスの宗教状況を手がかりとして―
1 近代化と宗教
2 イギリスにおける世俗化論争
世俗化論の拒否派/世俗化論の肯定派・中立派/世俗化論争への見解
3 1980年代以降の宗教性の動向
4 世俗社会における宗教性
3章 入信の社会学―当事者の価値観の持続と変容をめぐって―
1 欧米と日本における入信研究
2 入信の社会学の対象と2つのパラダイム
社会学的入信研究の対象/伝統的パラダイムと新しいパラダイム/
2つのパラダイムの比較
3 ロフランド=スターク・モデル
L-Sモデルの概観/L-Sモデルの評価
4 新しいモデルをめざして
7つの条件の必要不可欠性、および累積性に関する問題/
信者の意味・解釈世界に対するアプローチの問題/
7つの条件には含まれていない要因をめぐる問題
5 現代社会における入信モデル2部 フィールドへの接近―和尚ラジニーシ・ムーブメントの事例―
4章 和尚ラジニーシ・ムーブメントの歴史的展開
1 ニューエイジと反ニューエイジの連続性
2 ラジニーシの世界観
3 具体的アプローチ―瞑想とグループ・セラピー―
4 ORMの担い手の特徴
5 ORMの実践形態の歴史的変遷
初期(1973年以前)/第1プーナ期(1974-1981)/オレゴン期(1982-1985)
第2プーナ期(1986-1989)/ポスト・ラジニーシ期(1990-現在)
6 ニューエイジの理想と現実のはざまで
5章 宗教の暴力性―信者の心が揺れるとき―
1 脱会しない信者へのアプローチ
2 ORMのオレゴン期の状況説明
3 ラジニーシへの信頼を支える2つの理由
光明を得たラジニーシの存在/自己変容の重視、あるいは他者への無関心
4 宗教的解釈のあり方の特質
ユートピア社会が幻想と化したとき/ラジニーシの隠された意図を探して
スピリチュアル化が行われないとき
5 世俗と宗教世界を別ける解釈のあり方
6章 イニシエーション前後の価値観の変化―当事者への聞き取り調査から―
1 当事者への内面世界へのアプローチ
2 入信プロセスⅠ―背景的な状況―
悩み/パースペクティブ/探求行為
3 入信プロセスⅡ
本との出会いと人生の転機/メンバーおよびラジニーシとの関係/
信者以外との人間関係/徹底した相互交流と意識変容の体験
4 ORMメンバーの特異性と今後の課題3部 新しいスピリチュアリティ研究へむけて
7章 ネット恋愛のスピリチュアリティ―オンライン上の「特別な存在」との交感をめぐって―
1 「本当の自分」を理解してくれる存在
2 ネット恋愛にみる新しい〈つながり〉のかたち
擬似宗教としての恋愛ブーム/ネット恋愛とは何か/出会いサイトの実態
3 ネットのむこう側にいる神
ネット恋愛の事例/オンライン上での会話/急激な親密性が形成されるメカニズム
4 ネット恋愛と宗教における「特別な存在」
ネット恋愛と宗教の共通項/ネット恋愛と宗教の相違
8章 宗教・宗教性スピリチュアリティ―21世紀の宗教社会学への提言―
1 宗教社会学の現在
2 現代宗教の変容―宗教から宗教・宗教性・スピリチュアリティへ―
3 現代宗教へのアプローチ
社会の宗教的次元へのアプローチ/制度宗教から文化資源としての宗教研究へ/
当事者の選択性・能動性―「道具箱」としての宗教
4 コンテクストとしてのグローバル化
社会・文化的な統合と差異化/宗教の脱-埋め込み
5 現代社会の宗教性・スピリチュアリティ研究にむけて
あとがき
文献リスト/項目索引/人名索引