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保健体育科教育における肥満羸痩概念の基礎的検討 

著者
吉川和利 
シリーズ
 
助成
04年度学術振興会助成 
判型
A5 
ページ
256 
定価
6,600円 (本体6,000円 )
発行日
2004年12月25日 
ISBN
ISBN978-4-87440-856-8/ISBN4-87440-856-7 
Cコード
C3037 
ジャンル
教育〈保健・体育〉
 
内容
肥満や羸痩度に関する基礎的研究として多様な情報量基準を導入し概念の再構築を図り、体内総水分量を予測する統計モデルを作成。保健体育科教育における位置づけを検討する。
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序 章

 第1節 研究の目的

 第2節 健康事象の現代的課題と肥満

  1) 人口統計学的にみた有病率の変遷
  2) 現代病の危険因子の構造化

第1章 肥満羸痩の概念規定と保健体育科教育における課題
 第1節 一般モデルによる生体エネルギー源と肥満羸痩の関連
  1) 栄養障害の指標としての体格の意義
  2) 肥満羸痩に関わる体格指標の有効性と限界
 第2節 肥満羸痩概念ならびにその指標の批判と更新
  1) 羸痩から肥満への問題転換
  2) 肥満羸痩指標の批判と体組成への更新
  3) わが国における肥満羸痩指標の問題点
 第3節 肥満羸痩度に関連する保健体育科教育的課題と概念モデル
  1) 保健体育科教育の教育課程における肥満羸痩概念の反映
  2) 身体活動からみた体組成の概念化
 第4節 全体モデルの仮定

第2章 研究の理論的枠組み
 第1節 体組成の成分要素の理論
  1) 直接法による体組成分画化の理論段階
  2) 間接法による体組成の理論段階
  3) 多成分モデルへの進展
 第2節 間接的な推定方法の進展とその信頼性
  1) 総水分量法の定量による体組成推定
  2) 総カリウムの定量値による体組成推定
  3) クレアチニン法による体組成推定
  4) 体密度法測定法による体組成推定
  5) 皮脂厚など身体計測法による体組成推定
  6) 電気工学の援用による体組成推定の信頼性
 第3節 体組成定量方法の妥当性の検討
  1) 体水分量定量値による体組成推定の妥当性
  2) 総カリウム測定法による体組成推定の妥当性
  3) 尿中クレアチニン法による体組成推定の妥当性
  4) 体密度法による体組成推定の妥当性検討
  5) 皮脂厚法など身体計測法による体組成推定の妥当性
  6) 電気工学援用法の妥当性
 第4節 総合的な有用性の評価
 第5節 体組成予測モデルの研究系譜
  1) 体組成予測モデルへの帰着必然性
  2) 体組成予測モデルの研究系譜
  3) 予測モデルの互換性と相補性
  4) 独立変数採択からみた体組成予測モデルの限界
  5) 標本の属性からみた予測モデルの限界
  6) モデルの妥当性・信頼性の限界
 第6節 体水分モデルの意義
  1) 多成分的モデルでの必要性
  2) 電気抵抗的方法への応用可能性
  3) 関数式での係数確認の意義
 第7節 重回帰分析に関する最近の課題
  1) 資料の分析手法の選択
  2) 重回帰分析の定義
  3) 最良回帰式の選定と統計的基準
  4) 情報量規準の導入
  5) 多重共線性への対処
  6) 残差分析

第3章 研究主題ならびに仮定の設定
 第1節 作業課題と仮定
 第2節 被験者
 第3節 研究の実施
 第4節 研究の限界

第4章 青年期から壮年期までの体内総水分量予測式の作成
 第1節 重回帰式での変数選択と予測モデル最適化の必要性
 第2節 資料と方法
  1) 被験者の選定
  2) 体水分の定量方法
  3) 身体計測の手続き
  4) 統計解析の理論的枠組み
 第3節 研究結果
  1) 基本統計量の算出
  2) 相関係数行列の検討
  3) 重回帰分析の実際
 第4節 考察
  1) 予測モデルでの独立変数の検討
  2) 残差分析
  3) 体脂肪率の算出
  4) モデルの適用範囲の限界
  5) 計測値の正規性検定について
 第5節 青壮年期男子の予測モデル作成に関する資料と方法
  1) 被験者の特性と身体計測
  2) 体水分量の定量方法
 第6節 男子に関する予測モデルの研究結果
  1) 基本統計量の算出
  2) 相関係数行列と多重共線性の検出
  3) 重回帰モデルの作成
 第7節 予測モデルの評価とモデルの再構築
  1) 2、3の基準統計量による評価
  2) 残差分析
  3) 異常値除去後の重回帰分析
  4) モデルの多重共線性について
  5) 体脂肪率の換算
 第8節 提示モデル全般の考察ならびに小括

第5章 周径値を独立変数とした体内総水分量(TBW) 予測式作成の試み
 第1節 周径値モデルの意義
 第2節 資料と方法
  1) 被験者
  2) 体内水分量の定量
  3) 身体計測
  4) データ解析
 第3節 結果と考察
  1) 基本統計量と相関行列
  2) 重回帰モデルの作成方式
  3) 最適モデルの選択
 第4節 考察
  1) 重回帰式の妥当性検討
  2) モデルの信頼性の確認
  3) 体脂肪率の推定
 第5節 小括

第6章 リッジ回帰分析による最適モデルの選択
 第1節 リッジ回帰分析の定義と体組成研究上の意義
 第2節 資料と方法
 第3節 結果と考察
  1) 多重共線性の探索
  2) リッジ推定量の軌跡
  3) ステップワイズモデルとの比較による妥当性検討
  4) 予測モデルからの体脂肪率推定
 第4節 小括

第7章 結論と討論
 第1節 研究結果の要約
 第2節 体水分モデルの成果と体組成研究に関わる意義
  1) 独立変数に示されるモデルの有効性
  2) 肥満度評定と関数式係数を巡る論議
  3) 体組成に関した応用的研究への発展可能性
 第3節 保健体育科教育における課題への成果
  1) 保健体育科教育の外的・客観的意義からみた体水分モデル
  2) 保健体育科教育の内的・主観的側面からみた体水分モデルの意義
  3) 肥満羸痩に関する全体(holistic) モデルへの発展
 第4節 今後の課題

文 献
謝 辞
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