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戦後国語(科)単元学習の出発とその去就 ―山口県における実践営為を中心に―
- 加藤宏文
- A5
- 3冊合本994
- 16,500円 (本体15,000円 )
- 2005年10月11日
- ISBN978-4-87440-894-0/ISBN4-87440-894-X
- C3081
- 国語・漢文教育〈国語教育史〉
- 昭和20年代からの、山口県下での国語(科)教育実践の足跡をたどり、先人たちが取り組んだ「新教育」の実態・実質を究明。これからの国語(科)教育がとるべき指針を提示する。
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- 【本 文 編】
序文
まえがき
凡例
序章 研究の課題・目的・方法・意義
第1節 課題――今日の国語(科)教育には、何が求められているのか――
第2節 目的――何を明らかにすることが、できるのか――
第3節 方法――何を対象として、どのような視点で分析・探究するのか――
第4節 意義――今日、どのような問題点を解決するのに、質するのか――
第1章 「新教育」の受容
第1節 出発における課題
はじめに
1.生きたことばに培っているか
2.教科書を捨てよ
3.読み方は、個性をどう伸張するか
4.「生活」指導即表現教育
おわりに
第2節 実践の動向
はじめに
1.各校の課題意識
2.生活綜合と基礎学力
3.「中核」と「補助」
4.「地域」における「創意工夫」
おわりに
第3節 県下の営為
はじめに
1.「新教育」思潮のうねり
2.「新教育」思潮の国語(科)教育における受容
3.国語(科)教育における単元学習の模索
4.「新教育」下の営為に学ぶ
おわりに
第4節 「修正」への傾斜
はじめに
1.「修正」への理念とその構造
2.「生活拡充課程」「修正」の実際とその問題点
3.「基礎学習課程(基礎学習)」「修正」とその問題点
4.「国語(科)教育」の課題
おわりに
第2章 「教科」か「経験」か
第1節 『光プラン』の中の国語(科)教育
はじめに
1.『光プラン』の記述体系
2.言語活動の位置づけ
3.課題から単元計画へ
4.『光プラン』の実践へ
おわりに
第2節 『桜山プラン』の構造
はじめに
1.記述体系
2.「国語(科)教育」の位置
3.「改善」と「修正」と
4.「国語(科)教育」の実際
おわりに
第3節 「阿武郡国語同人会」の営為
はじめに
1.受容の実態
2.構成と展開
3.実践計画
4.「国語(科)単元学習」の展開
5.状況認識
おわりに
第4節 手嶋倫典氏の「表現学習」指導
はじめに
1.単元「手紙」の場合
2.「題材」の学習
3.長文の学習
4.単元「日記」
おわりに
第3章 「個性尊重」の実際
第1節 「生野教育」の「学習誘導案」
はじめに
1.『生野教育の建設』の基盤
2.教育課程の研究と学習目標
3.「関連課程」の「誘導案」
4.「教科課程」の「誘導案」
おわりに
第2節 高水小学校の「国語指導計画」
はじめに
1.考え方と努力点
2.「国語学習指導目標」
3.単元計画
4.単元「学級新聞を作ろう」
おわりに
第3節 小郡小学校の個性尊重の教育の実際
はじめに
1.「個性尊重の原理」と「綜合課題」
2.「綜合課題をめざして」
3.「読みの能力別指導」の実際
4.「個別指導」の実際
おわりに
第4節 もう1つの「光プラン」
はじめに
1.基底単元「ゆうびんやさん」
2.「学力」評価法
3.展開例
4.「目標」と評価
おわりに
第4章 「基礎学力」の探究
第1節 福賀小学校の「読解力伸張の方法」
はじめに
1.認識体系
2.指導法の探究
3.個人差に応じた指導
4.考える学習
おわりに
第2節 本郷中学校の「基礎学力の指導」
はじめに
1.基礎学力の構造
2.国語科における「基礎学力」
3.実態把握の方法と内容
4.基礎学力の養成
おわりに
第3節 高等学校の「基礎学力の実態と対策」
はじめに
1.短絡的な発想
2.要素的能力の処理
3.「新教育」理念の崩壊
4.実践の「反省」
おわりに
第4節 附属防府中学校国語科における「基礎学力」の探究
はじめに
1.「国語科における 基礎学力とその指導の一断面」
2.「仕事学習」における「国語教育の徹底」
3.「国語科における仕事(単元)学習の実際」
4.「国語科『仕事学習』における問題把握の指導の実際」
おわりに
第5章 「修正」営為
第1節 教育研究会著『観察・参加・実習の手引き』
はじめに
1.「観察・参加・実習の手引き」の理念の受容と記述体系
2.「修正教科カリキュラム」の立場
3.国語科学習指導の理念
4.「教案例」に見られる国語科学習指導の実際
おわりに
第2節 附属山口小学校の「生活カリキュラム」
はじめに
1.「コア・カリキュラムの立場」
2.「本校生活カリキュラム構成の手続」
3.「生活カリキュラム計画案」
4.「単元展開の実践記録」
おわりに
第3節 附属山口小学校の「修正教科カリキュラム」
はじめに
1.「修正教科カリキュラム」の理論と方法
2.「修正教科カリキュラム」構成の手続と展開
3.「修正教科カリキュラム」における「国語科単元」の位置
4.「修正教科カリキュラム」の反省と課題
おわりに
第4節 『光プラン』の推移
はじめに
1.本著の体系
2.「生活課程生活科単元」の実際
3.「研究課程各科教材単元発展一覧表」
4.「国語科の実際指導上の諸注意」
おわりに
第6章 「新教育」の去就
第1節 尾崎家連氏の場合
はじめに
1.読解力・作文力の学習指導法
2.研究課程の学習指導
3.国語科「新教育」の反省
4.『中学 作文の力』への発展
おわりに
第2節 小河正介氏主担『小・中学校 国語科 学習指導上の問題点とその指導』
はじめに
1.問題点解決の「かぎ」
2.「基礎学力」観
3.「基礎学力」の「抽出」例
4.「基礎学力の養成」の「留意」点
おわりに
第3節 附属防府中学校の「自主的仕事学習」の推移
はじめに
1.「自主的仕事学習をめざして」
2.「国語科における仕事(単元)学習の実際」
3.「問題解決学習としての『仕事学習』(単元学習)における問題把握の指導」
4.「国語科『仕事学習』における問題把握の指導の実際 特に文法の学習指導を中心として」
おわりに
第4節 附属防府中学校の「自主的仕事学習」の去就
はじめに
1.集団思考による学習指導
2.国語科における「集団思考」の意義
3.「集団思考」の「機会・方法・留意点」
4.「集団思考」を中心とした詩の指導の実際
おわりに
終章 「新教育」に学ぶ
第1節 桜山小学校著『単元展開の資料と手引』
はじめに
1.単元設定の理由と目標
2.「展開案」の構造
3.「資料」の詳述
4.「改善」「修正」の行方
おわりに
第2節 附属防府中学校の「自主的仕事学習」の変質
はじめに
1.「仕事学習」の概念と構造
2.「仕事学習」の展開
3.「仕事学習」の到達段階
4.国語科における「仕事学習」
おわりに
第3節 全国諸「プラン」との比較
はじめに
1.軸としての『光プラン』
2.奈良女高師附属小学校「学習研究会」の場合
3.「山形女附小プラン」の場合
4.長野師範女子部附属小学校「指導の実践記録」の場合
5.千葉北条小学校「コア・カリキュラム」の場合
6.「明石附属プラン」の学習構造
おわりに
第4節 「新教育」における「国語(科)単元学習」の評価
はじめに
1.教科と経験との狭間で
2.「個性尊重」の実際
3.「基礎学力」観
4.「修正」営為
おわりに
初出誌一覧
あとがき
事項索引
人名索引
【資 料 編】
第1章 「新教育」の受容
第1節 出発における課題
第2節 実践の動向
第3節 県下の営為
第4節 「修正」への傾斜
第2章 「教科」か「経験」か
第1節 『光プラン』の中の国語(科)教育
第2節 『桜山プラン』の構造
第3節 「阿武郡国語同人会」の営為
第4節 手嶋倫典氏の「表現学習」指導
第3章 「個性尊重」の実際
第1節 「生野教育」の「学習誘導案」
第2節 高水小学校の「国語指導計画」
第3節 小郡小学校の個性尊重の教育の実際
第4節 もう1つの「光プラン」
第4章 「基礎学力」の探究
第1節 福賀小学校の「読解力伸張の方法」
第2節 本郷中学校の「基礎学力の指導」
第3節 高等学校の「基礎学力の実態と対策」
第4節 附属防府中学校国語科における「基礎学力」の探究
第5章 「修正」営為
第1節 教育研究会著『観察・参加・実習の手引き』
第2節 附属山口小学校の「生活カリキュラム」
第3節 附属山口小学校の「修正教科カリキュラム」
第4節 『光プラン』の推移
第6章 「新教育」の去就
第1節 尾崎家連氏の場合
第2節 小河正介氏主担『小・中学校 国語科 学習指導上の問題点とその指導』
第3節 附属防府中学校の「自主的仕事学習」の推移
第4節 附属防府中学校の「自主的仕事学習」の去就
終章 「新教育」に学ぶ
第1節 桜山小学校著『単元展開の資料と手引』
第2節 附属防府中学校の「自主的仕事学習」の変質
第3節 全国諸「プラン」との比較
第4節 「新教育」における「国語(科)単元学習」の評価
関係資料年表
【説 述 編】
まえがき
序章 私は、何を求めつゞけているのか
序節
はじめに
1.学力観の集団吟味を
2.学習(指導)目標の確認を
3.発問体系の確立を
4.「平等」から「対等」へ
第1節 ことばにとって、「沈黙」とは、何か
はじめに
1.ことばには、4つの機能がある
2.「沈黙」は、生きて働いている
3.「沈黙」に極めて近いことばを、「きく」
4.「沈黙」を、共有する
おわりに
第2節 価値ある主題(学習指導目標)で、単元を統合する
はじめに
1.「ことば」にもぐりこんで、落ちる
2.ことばが学習(教)材となるとき
3.「価値」において、学習(教)材を透視する
4.主題文を、創る
おわりに
第3節 1つことばを「価値」において捉え、語彙を豊かにする
はじめに
1.私たちは、何を「きい」ているのか
2.ことばを「きく」
3.「きゝ」合う
4.1つことばの「価値」に「きく」
おわりに
第4節 「きく」からこそ、問える
はじめに
1.「たまらなさ」の持続
2.発問体系への拠点
3.問いを重ねる
4.確かで豊かな発問の生成へ
おわりに
結語
第1章 「新教育」は、どのように出発したのか
第1節 何が、問い直されようとしたのか
はじめに
1.ある学習指導の場面から
2.4つの課題
3.今日への教訓
4.私の実践例
おわりに
第2節 「カリキュラム」の創造には、どのような問題があったのか
はじめに
1.「またぐ」から「あるく」へ
2.「生活綜合」と「基礎学力」
3.今日の「学力重視」論
4.「生きる力」とは、何か
おわりに
第3節 「児童生徒の側に立つ」
はじめに
1.「相互依存の社会性」
2.個性と社会性
3.知の一極集中
4.「児童生徒の側に立つ」
おわりに
第4節 「問題解決学習」は、どのような壁にぶつかったのか
はじめに
1.何が「問題」なのか
2.「個性化、個別化」との落差
3.「総合的な学習の時間」のために
4.私の確認
おわりに
結語
第2章 「経験」は、なぜ「教科」と対立したのか
第1節 「経験の組織化」か、「組織の経験化」か
はじめに
1.表現への昇華
2.「生活課程」と「研究課程」
3.「総合」を求めて
4.「価値」ある指導目標を
おわりに
第2節 国語(科)教育の独自性は、どこにあったのか
はじめに
1.ことば「道具」観
2.「中心」にとっての「周域」
3.「生きる力」への展望
4.学習指導目標と焦点のことば
おわりに
第3節 「国語単元学習」は、どのように展開されたのか
はじめに
1.非連続の連続
2.教科書を生かす
3.学習(教)材開発自在
4.主題単元の展開
おわりに
第4節 「表現学習」は、手段か目的か
はじめに
1.手持ちの観念
2.「まとまりの急所をつく」
3.随所に「緊張関係」を
4.さゝやかな存在の中に
おわりに
結語
第3章 「個性」は、どのように尊重されようとしたのか
第1節 「個性」を「誘導」する
はじめに
1.「理解」することと「納得」することと
2.「経験の伸張と拡充」
3.「個性」の2極化
4.違いを生かす
おわりに
第2節 「機能的主題」を、設定する
はじめに
1.「心の奥深くに」
2.「言語要素」を考慮する
3.統合力としての「価値」ある「主題」
4.主題単元学習と「個性」
おわりに
第3節 創作活動に、「個性」をきく
はじめに
1.学習者の「内的経験」を知る
2.「表現」多彩
3.揺さぶり合う
4.多彩な「創作活動」
おわりに
第4節 「個性」を「評価」する
はじめに
1.「連発」されることば
2.「評価」の方法
3.「評定」との峻別
4.1歩先を
おわりに
結語
第4章 「学力低下」の批判に、どう対応したのか
第1節 「基礎学力」とは、何か
はじめに
1.「根」っこにある力
2.「批判」の矛先
3.「国語」学力の構造
4.「基本」に生きる「基礎」
おわりに
第2節 「基礎学力」は、どのように養成されたか
はじめに
1.異質の「楽しさ」
2.「能力別学習指導」への傾斜
3.「能力」の多様性
4.「価値」としての拠点
おわりに
第3節 「ドリル」に、なぜ傾斜したのか
はじめに
1.絶えず始まる
2.「用具」としての「練習」
3.開かれた「練習」
4.「ドリル」を生かす
おわりに
第4節 力が、なぜつかないのか
はじめに
1.「意味が意味にならない世界」
2.「新しい人間像」
3.「全国学力テスト」案
4.「目標」としての学力
おわりに
結語
第5章 「修正」に追い込まれたのは、なぜか
第1節 どこが、「修正」されねばならなかったのか
はじめに
1.「コア・カリキュラム」の実際
2.「修正」の構造
3.問題意識の組織化力
4.「組織化力」を求めて
おわりに
第2節 「生活カリキュラム」を、創造する
はじめに
1.「課題」と「実践」と
2.「内容」と「方法」と
3.「実践目標」への視点
4.「実態」からの「目標」創造
おわりに
第3節 「綜合的学習」か「教科的学習」か
はじめに
1.「手づくりの授業」
2.無理のない「教科の統合」
3.「総合的な学習の時間」
4.「動的把握」の「総合」
第4節 「用具的使命」か、「文化価値追求の使命」か
はじめに
1.事実、歴史的事実・個性、愛情
2.「国語教育本来の姿」
3.「ゆとり」と「学力向上」と
4.「ことばを通す」
おわりに
結語
第6章 「新教育」は、どのように変質していったのか
第1節 「実践」が、理念を突き動かした
はじめに
1.「言葉のひとり歩き」
2.「教育的交渉」
3.実践側の力量
4.実践の拠点
おわりに
第2節 「評価」は、どう揺れ動いたのか
はじめに
1.「理解」の彼方に
2.「評価」の理念と方法
3.存在と可能性
4.心・ことば・関係・行方
おわりに
第3節 「自主的仕事学習」は、何を求めたのか
はじめに
1.「事実」と「問題」
2.「問題解決」とその「展開」
3.「体験的な学習」、「問題解決的な学習」
4.国語科における「問題解決的な学習」
おわりに
第4節 「集団思考」は、どのように求められたか
はじめに
1.「もっとたくさんのことを」
2.「集団思考力養成の立場」
3.「思考していく型と流れ」
4.「論述」への「集団思考」
おわりに
結語
終章 「新教育」は、捨て石だったのか
第1節 壁は、どこにあったのか
はじめに
1.「雪崩のとき」
2.「僅かばかりの新しい建設」
3.「言語」・「総合」・「集団」
4.「読み取る」と「察する」と
おわりに
第2節 「統合」の精神は、なぜ貫かれなかったのか
はじめに
1.「私の受けた国語教育」
2.「思想がない」
3.「機能的作文」指導
4.1語を通して
おわりに
第3節 「分化」の弊に、「綜合」の糸口をつかむ
はじめに
1.2つの「分化」
2.「分岐的全体者」
3.「留保の言葉」
4.「学校生活三分割案」
おわりに
第4節 内発的な探究の精神に、学ぶ
はじめに
1.「感化」と「模倣」との区別
2.内発的な学習指導の場
3.「専門知とは違う切り口」
4.私の実践
おわりに
結語