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「国語力」観の変遷〈下巻〉 ―戦後国語教育を通して―
- 桝井英人
- 388(2487 KB)
- 1,650円 (本体1,500円 )
- 2021年1月23日
- B08TVBQ8SB
- 国語・漢文教育〈国語教育史〉
- 戦後日本における、小・中・高等学校「学習指導要領」国語科編の改訂を軸とした国語教育関係論者の言説を社会動向を含めて分析。各時代における「国語力」観の実像に迫る。
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- 凡 例
第二部 経済総力戦と「国語力」
第一章 能力主義の実像(昭和33年版)
第一節 昭和33・35年版の概観
1昭和33・35年版の目標/2昭和33・35年版の目標分析―理解と表現/3昭和33・35年版をめぐる議論
第二節 経験主義からの離脱
1経験主義の否定/2「能力」への点火
第三節 能力主義の確立
1昭和33年版成立の経緯/2能力観の形成/3読解力という名の能力―沖山光/4経験主義の終わり――昭和35年版高校/5能力への賛同と抵抗
第四節 能力主義概念の転換
1経済成長と能力/2国語力の「技術革新」/3スキル学習とテスト学力/4受験学力としての国語力
第二章 能力から人間へ――主体・思考・表現(昭和43年版)
第一節 能力主義の完成と反省
1昭和43・44・45年版における「能力」/2目標の中心化/3国民性の育成/4学習指導要領の言語的疎外/5国語の愛護と国民性/6言語生活の消滅/7主体性と創造/8能力主義の否定
第二節 表現と評価
1思考の評価と表現/2高校生の実像/3高校紛争とことば
第三節 人間主義への志向
1経済界の人間化提言/2国語教育における人間主義
第三章 表現による思考/言語感覚(昭和52年版)―覚醒と浸潤―
第一節 表現による思考
1昭和52・53年版目標の分析/2改訂の震源/3「国語表現」の意義/4学習指導要領の立っている場所/5自己構成力と自己把握力/6表現と主体性
第二節 言語感覚
1言語感覚の概観/2覚醒か浸潤か
第三部 社会と「国語力」の危機
第一章 生活概念のゆらぎと言語(平成元年版)
第一節 主体性の変質
1参加と非参加/2改訂の経緯――臨教審/3平成元年版の目標観/4対応という名の主体性
第二節 論理と心
1二種類の生活概念/2豊かな心/3言語技術教育の提唱/4高校新設科目「現代語」
第二章 伝え合うことの危機(平成10年版)
第一節 「心」という力
1平成10年版の目標観/2夢の断念と生きる力/3「心」の参戦/4臨床心理学と国語
第二節 主題化する「他者」
1他者の受容/2他者と非参加
第三節 声の力
1音声への期待/2発信から受信へ/3声と場/4声と人格
結 論
1「国語力」観の変遷の概観/2変遷のダイナミズム/3「国語力」の課題のために
付録
参考資料一覧
国語科学習指導要領関連年表
学習指導要領目標一覧(高等学校国語科)
主要人物略歴一覧
おわりに
索 引