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「国語力」観の変遷〈下巻〉 ―戦後国語教育を通して―
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- 凡 例
第二部 経済総力戦と「国語力」
第一章 能力主義の実像(昭和33年版)
第一節 昭和33・35年版の概観
1昭和33・35年版の目標/2昭和33・35年版の目標分析―理解と表現/3昭和33・35年版をめぐる議論
第二節 経験主義からの離脱
1経験主義の否定/2「能力」への点火
第三節 能力主義の確立
1昭和33年版成立の経緯/2能力観の形成/3読解力という名の能力―沖山光/4経験主義の終わり――昭和35年版高校/5能力への賛同と抵抗
第四節 能力主義概念の転換
1経済成長と能力/2国語力の「技術革新」/3スキル学習とテスト学力/4受験学力としての国語力
第二章 能力から人間へ――主体・思考・表現(昭和43年版)
第一節 能力主義の完成と反省
1昭和43・44・45年版における「能力」/2目標の中心化/3国民性の育成/4学習指導要領の言語的疎外/5国語の愛護と国民性/6言語生活の消滅/7主体性と創造/8能力主義の否定
第二節 表現と評価
1思考の評価と表現/2高校生の実像/3高校紛争とことば
第三節 人間主義への志向
1経済界の人間化提言/2国語教育における人間主義
第三章 表現による思考/言語感覚(昭和52年版)―覚醒と浸潤―
第一節 表現による思考
1昭和52・53年版目標の分析/2改訂の震源/3「国語表現」の意義/4学習指導要領の立っている場所/5自己構成力と自己把握力/6表現と主体性
第二節 言語感覚
1言語感覚の概観/2覚醒か浸潤か
第三部 社会と「国語力」の危機
第一章 生活概念のゆらぎと言語(平成元年版)
第一節 主体性の変質
1参加と非参加/2改訂の経緯――臨教審/3平成元年版の目標観/4対応という名の主体性
第二節 論理と心
1二種類の生活概念/2豊かな心/3言語技術教育の提唱/4高校新設科目「現代語」
第二章 伝え合うことの危機(平成10年版)
第一節 「心」という力
1平成10年版の目標観/2夢の断念と生きる力/3「心」の参戦/4臨床心理学と国語
第二節 主題化する「他者」
1他者の受容/2他者と非参加
第三節 声の力
1音声への期待/2発信から受信へ/3声と場/4声と人格
結 論
1「国語力」観の変遷の概観/2変遷のダイナミズム/3「国語力」の課題のために
付録
参考資料一覧
国語科学習指導要領関連年表
学習指導要領目標一覧(高等学校国語科)
主要人物略歴一覧
おわりに
索 引