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フランスで出版された女性のための知的啓蒙書(1650~1800年)に関する一研究 ―その特徴及び時代背景から19世紀への継承まで―
- 小山美沙子
- A5
- 500
- 8,800円 (本体8,000円 )
- 2010年6月20日
- ISBN978-4-86327-093-0
- C3020
- 歴史・考古・民族/欧米 文学・語学/欧米〈文学〉 教育〈教育史〉
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- グラヴィア
はじめに
註
第1章 17-18世紀の女子の公教育
1.教育制度史から見た女子教育の遅れ
2.慈善学校による教育
3.寄宿学校(修道院)での教育
4.フランス革命時代
5.教育制度の枠外での知育の問題から女性のための知的啓蒙書の研究に向けて
註
第2章 17-18世紀における女性の知への接近と女子の知育擁護論
1.女性達における学問熱
2.サロンと教養の必要性
3.反女学者の風潮
4.女子の知育擁護
5.女子の知育擁護の論拠
6.女子の知育のカリキュラム
男性と同等の学習―プーラン・ド・ラ・バール、リバリエとコッソン・ド・ラ・クレッソニエール
節度あるしっかりした学習―ミルモン、ランベール、デスピナッシー
女性の役割重視の学習(17世紀)―フルリー、フェヌロン
女性の役割重視の学習(18世紀)―カステル・ド・サン=ピエール、ル・グロワン・ラ・メゾヌーヴ
女性の役割重視と百科全書的な学習プラン―ジャンリス
7.女子の知育に求められるレベル
註
第3章 17-18世紀の女性のための知的啓蒙書
1.書物の出版のおおよその状況
2.求められる知識の重要な普及要因としての書物
3.世俗の知識の普及書の出版
4.版型と挿絵
5.整理統合と簡明さ
6.普及書に見られる様々な叙述スタイル
教理問答集と模倣した問答形式/文学的な形式
7.男女用の知的啓蒙書の存在
8.17-18世紀の女性用の知的啓蒙書一覧
9.『婦人百科文庫』について
文庫シリーズ出版の意図とその構想/執筆陣について/叢書の規模と構成
明確な女性啓蒙の意図/啓蒙の時代認識の中での女性啓蒙の意図
啓蒙の時代精神の顕現/普及書としての在り方/再版と反響について
10.女性のための知的啓蒙書の特色
書物の規模/執筆者達/読者対象/啓蒙書の分野/女性の知育擁護と啓蒙の意図
具体的な学問の奨めとその効用/献辞/叙述スタイル/啓蒙書が対象とする知識の性格
「総覧の野心」を持つ啓蒙書の存在/整理統合の精神/簡明さへの配慮
女性用の啓蒙書の持つ限界/懸け橋としての啓蒙書/啓蒙の時代の反映/反響と再版の問題
11.女性と読書の重要性
註
第4章 18世紀から19世紀へ―女性のための知的啓蒙書の再版とふたつの時代の連続性―
1.女性の時代の継承
女性の黄金時代は失われたか?/ふたつの時代の連続性/サロンの復活
18世紀精神の刻印を受けた女性達の活躍/女子の知育擁護論の再版
2.啓蒙の時代の書物と知識の普及書の再版
啓蒙の時代の書物の再版/知識の普及書の再版
3.19世紀に再版された18世紀の女性のための知的啓蒙書
再版された女性のための知的啓蒙書一覧/19世紀に継承された女性のための知的啓蒙書の概況
18世紀精神と女子啓蒙の意図の継承/科学の分野の啓蒙書/語学・文学の啓蒙書
総合学習書/女子教育の手引書
4.前世紀を継承する19世紀前半の女性のための知的啓蒙書
註
むすび
註
参考文献
(編)著者名・タイトル索引
Resume(要旨)