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読むという行為を推進する力
- 寺田 守
- 2011年度学術振興会助成
- A5
- 400
- 4,950円 (本体4,500円 )
- 2012年1月30日
- ISBN978-4-86327-165-4
- C3081
- 国語・漢文教育〈読みの指導〉
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【品切】 |
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- 序 論
一 読むという行為を推進する力とは何か
1 小集団で文学を読む
二 読者反応理論――ルイーズ・ローゼンブラット『探究としての文学』の考察――
1 『探究としての文学』について
2 生徒自身が文学の個人的な意味を見いだすということ
3 言葉を理解することは文脈の中の言外の意味を理解することであるということ
4 人間は生まれた場所の文化的影響の下で不可避的に陶冶されるということ
5 教室で文学を読む〈意味〉
三 なぜ小集団で読むのか――リテラチャー・サークルの考察――
1 なぜ小集団で読むのか
2 リテラチャー・サークルとは何か
3 学習者は小集団の中でどのような反応を示すのか
4 小集団討議における教師の役割
5 小集団討議の意義
四 学習者はどのように読むのか
――「クジャクヤママユ」および「トロッコ」の授業分析――
1 なぜ小集団討議を問題とするのか
2 小集団討議における反応の諸相1
3 小集団討議における反応の諸相2
4 小集団討議における反応の諸相3
5 読むことの学習における小集団討議の役割
五 小集団で一文を読む授業――「デューク」の実験授業――
1 問題の所在
2 一文の意味を読むということ
3 小集団で読むということ
4 中学二年生に対する「デューク」の授業
5 小集団で一文を読む授業の成果
2 間テクスト性という視点
六 間テクスト性とは何か
1 間テクスト性とは何か
2 読むという行為の発達と間テクスト性
3 教室の社会的構築物としての間テクスト性
4 コンピュータ・ハイパーテクストの間テクスト性
5 間テクスト性概念の整理
七 類似性に基づいた推論
1 類似性に基づいた推論とは何か
2 間テクスト性概念に注目した調査研究の達成水準
3 類推の果たす役割
4 間テクスト性を促す学習環境
5 類似性に基づいた推論の意義
八 間テクスト性に関する調査
1 調査の目的と方法
2 中学生の関連づけの考察
3 読む力の相関分析
4 大学生の関連づけの考察
5 関連づける力と読む力
九 学習者が編む間テクスト性――「きつねの窓」の実験授業――
1 「きつねの窓」(安房直子)の反応分析
2 数量化による「きつねの窓」の反応分析
3 読者反応に見られるテクスト間の関連性の分析
4 抽出生徒に見られる読書経験の連続性の分析
5 読むという行為を推進する力
3 読者の反応とテクストの仕掛け
一〇 読むという行為を促す学習活動の条件――「スイミー」の教材分析――
1 なぜ学習活動に注目するのか
2 学習活動が引き出す教材の魅力
3 教材価値をめぐる問題点
4 スイミーの知恵の秘密
5 読むという行為を促す学習活動の条件
一一 学習者の反応方略――「アイスキャンデー売り」の授業分析――
1 「アイスキャンデー売り」(立原えりか)の授業分析
2 授業者の発言と学習者の反応との関わり
3 反応の交流と学習者の反応との関わり
4 「アイスキャンデー売り」の表現と学習者の反応との関わり
5 読みが変化する局面に立ち現れる反応方略
一二 教材解釈に内包される学習者像――「トロッコ」の教材分析――
1 教材解釈に内包される学習者像とは何か
2 「トロッコ」の教材解釈
3 解釈する主体としての語り手
4 「トロッコ」の提起する問い
5 教材解釈上の葛藤をどのように取り扱うか
一三 読むという行為に働く社会文化的な力――「故郷」の教材分析――
1 なぜ「故郷」に注目するのか
2 「故郷」の教材解釈に見られる葛藤
3 教材解釈に内包された学習者像
4 「故郷」が投げかけてくる意味
5 「故郷」の教材価値
一四 映像を〈読む〉メディア・リテラシー教育
――「父と娘 Father and Daughter」のナレーション作りの考察を中心に――
1 メディア・リテラシー教育研究の動向
2 講義科目「メディア・リテラシー」について
3 「父と娘」による取り組み
4 コマーシャル分析
5 映像を〈読む〉学習の意義と課題
結 論
一五 読者の反応を生かす文学の授業を求めて
1 読者論
2 言語行為論
3 読者の反応を生かす文学の授業の原理
あとがき