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綴ると解くの弁証法 ――「赤い鳥」綴方から「綴方読本」を経て――

著者
中内敏夫 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
192 
定価
3,080円 (本体2,800円 )
発行日
2012年2月20日 
ISBN
ISBN978-4-86327-167-8 
Cコード
C3037 
ジャンル
国語・漢文教育〈作文・表現教育〉
 
内容
『赤い鳥』誌の読者・投稿者層、それにともなう選・評文に起きた微妙な変化を読み解き、綴方教師たちが直面してきた現状と歴史を考察。書評
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序 論

1 『赤い鳥』綴方における「ありのまま」の論理
 鈴木三重吉における唯美主義と写生主義
 (一)唯美主義
 (二)漱石の「内発・外発」論
 (三)方法としての「ありのまま」に
 『赤い鳥』綴方運動の実情
 (一)課題と自由
 (二)学級でのかたちと社会過程
 (三)ひろがりの社会階層

2 菊池知勇の日本綴方教育研究会
 (一)準会誌『綴方教育』と自然主義作家および民衆詩派詩人
 (二)日本綴方教育研究会運動の実情
 (三)「ありのまま」の階層性と書き綴ることの変貌

3 小砂丘忠義の『鑑賞文選』と『綴方読本』選評の性格
 (一)在郷時代の小砂丘忠義
 (二)自由民権運動を継ぐ人びと
 (三)「人民ノ元気」と子どもの元気――綴方指導の目的と方法
 (四)目的論再考――小砂丘忠義における「転向」問題
 (五)もうひとつの「ありのまま」に綴ること
 (六)『続・山びこ学校』と到達度評価

4 「ありのまま」にという方法の新しいかたち
 (一)中原克巳という人材
 (二)長帖とオレンジ・パンフ
 (三)両者の異同
  
〔付論〕日本における教育方法近代化の構造
    ――「書くこと」による人格形成から
    「読むこと」による人格形成への転回の表層と深部
  問題の設定
  「書くこと」による人格形成の発生
  「読むこと」による指導の成立
  近世学校の方法に現われた近代化の萠芽
  むすび

 あとがき
 索  引
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