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戦後作文・綴り方教育の史的研究 

著者
菅原 稔 
シリーズ
 
助成
 
判型
A5 
ページ
272 
定価
3,850円 (本体3,500円 )
発行日
2016年6月20日 
ISBN
ISBN978-4-86327-351-1 
Cコード
C3081 
ジャンル
国語・漢文教育〈作文・表現教育〉
 
内容
新しい法制に基づき数多くの教育組織や研究団体が結成され、多くの機関誌、同人誌が刊行された昭和20・30年代の国語科教育に見いだされる作文・綴り方教育の胎動から発展・到達の歩みを歴史的展開によって考察。書評
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まえがき

第1章 戦後作文・綴り方教育の胎動

 第1節 「国語創造」誌の創刊
  1.「国語創造」誌の刊行経過と構成・内容
  2.「国語創造」誌所収論考にみる「書くこと(作文・綴り方)」教育理論・実践
  3.おわりに
 第2節 作文・綴り方教育誌の地方的展開―『綴方実践への道』―
  1.『綴方実践への道』の目次・構成と、「推奨のことば」にみる飯田廣太郎の作文・綴り方教育(論)
  2.『綴方実践への道』所収論考に見る作文・綴り方教育(論)
  3.おわりに
 第3節 昭和22年度・昭和26年度「学習指導要領」と戦後作文・綴り方教育の再出発
  1.「学習指導要領」前史(1)―「小学校令」(「国民学校令」)と「書くこと(作文・綴り方)」―
  2.「学習指導要領」前史(2)―『合衆国教育使節団報告書』と「書くこと(作文・綴り方)」―
  3.「昭和22年度学習指導要領・国語科編」と「書くこと(作文・綴り方)」
  4.「昭和26年度学習指導要領・国語科編」と「書くこと(作文・綴り方)」
  5.おわりに
 第4節 同人誌「つづり方通信」と戦後生活綴り方教育復興の一側面
  1.「つづりかた通信」誌刊行の背景
  2.「つづりかた通信」誌刊行の目的および経過
  3.「つづりかた通信」誌の構成と内容
  4.「つづりかた通信」誌所収論考の考察
  5.おわりに

第2章 新教育運動の中の作文・綴り方教育

 第1節 コア・カリキュラム運動と作文・綴り方
  1.戦後作文・綴り方教育とコア・カリキュラム
  2.大学を中心とした研究的立場からのコア・カリキュラム研究と作文・綴り方
  3.附属学校を中心とした実践的立場からのコア・カリキュラム研究と作文・綴り方
  4.新教育・学力低下を問題にする立場からのコア・カリキュラム批判と作文・綴り方
  5.おわりに
 第2節 単元学習の草創と作文・綴り方教育
  1.「昭和22年度指導要領」にみる単元学習と作文・綴り方
  2.飛田多喜雄の単元学習論と作文・綴り方
  3.倉澤栄吉の単元学習論と作文・綴り方
  4.「26年度指導要領」にみる単元学習と作文・綴り方
  5.おわりに
 第3節 作文・綴り方復興の契機としての『新しい綴り方教室』
  1.『新しい綴方教室』の刊行とその反響
  2.『新しい綴方教室』刊行当時の作文・綴り方教育
  3.『新しい綴方教室』の成立
  4.『新しい綴方教室』の作文・綴り方教育論に対する評価
  5.『新しい綴方教室』の作文・綴り方教育論
  6.おわりに
 第4節 「書くこと(作文)」と「つづり方(つづること)」の位置と意義
       ―「生活文」指導をめぐる作文・綴り方論争―
  1.作文・綴り方教育の隆盛と「書くこと」「作文」「綴り方」
  2.A「『つゞり方』か“作文”か―学校作文への反省―」の内容、特質と反響、反論
  3.B「混乱する綴方教育 生活文か、作文か『指導要領』に教師の悩み」の内容、特質と反響、反論
  4.C「社説 教育の観念化を恐れる」の内容、特質と反響、反論
  5.おわりに

第3章 作文・綴り方教育の展開と拡大・発展

 第1節 学校文集『山びこ学校』の刊行とその評価・反響
  1.戦後作文・綴り方教育における『山びこ学校』
  2.『山びこ学校』の成立とその背景
  3.文集「きかんしゃ」の内容と特質
  4.『山びこ学校』に対する昭和20年代の評価と反響
  5.『山びこ学校』に対する昭和30年代以降の評価と反響
  6.おわりに
 第2節 「第1回 作文教育全国協議会(中津川大会)」に見る戦後作文・綴り方復興の到達点
  1.「第1回 作文教育全国協議会(中津川大会)」の意義
  2.「中津川大会」開催にいたる経過
  3.「中津川大会」の概要と性格
  4.戦後の作文・綴り方教育における「中津川大会」
  5.「中津川大会」の内容と特質
  6.おわりに
 第3節 生活綴り方批判の「受容」と「反批判」
  1.「生活綴り方批判」「反批判」の概要
  2.「生活綴り方による生活指導」をめぐって
  3.「生活綴り方と教育の科学化・系統化」をめぐって
  4.おわりに

第4章 戦後作文・綴り方教育の到達点と課題

 第1節 野名・田宮論争とその背景としての「1962年度活動方針」(日本作文の会)
  1.「野名・田宮論争」の背景―戦後作文・綴り方教育への評価―
  2.「野名・田宮論争」の経過
  3.「野名・田宮論争」の前提
  4.第1次「野名・田宮論争」の展開とその内容
  5.第2次「野名・田宮論争」の展開とその内容
  6.「野名・田宮論争」の成果と課題
 第2節 倉澤栄吉の「書くこと(作文=綴り方)」教育論
  1.戦後作文・綴り方教育論の成立・展開と倉澤栄吉
  2.倉澤栄吉の「書くこと(作文)」教育論の展開1
    ・「実作主義」・《単元学習》の中での「書くこと(作文)」を中心とした時期
  3.倉澤栄吉の「書くこと(作文)」教育論の展開2
    ・「言語主義」・書く活動の中での《言語・表現》の機能を中心とした時期
  4.倉澤栄吉の「書くこと(作文)」教育論の展開3
    ・「活動主義」・書かれた作品よりも《書く活動・書く過程》を中心とした時期
  5.倉澤栄吉の「書くこと(作文)」教育の意義・目的論
       ―「書くこと(綴り方・生活綴り方)批判」を視点として―
  6.倉澤栄吉の「書くこと(作文)」教育の内容・方法論
  7.おわりに
 第3節 児童文の特性に着目した「文章表現形体」論の誕生
  1.「文章表現形体」論の成立
  2.「文章表現形体」論の成立―国分一太郎の論考を中心に―
  3.「文章表現形体」論をふまえた実践―「作文と教育」誌所収論考を中心に―
  4.「文章表現形体」論の展開と変容―「表現形体」論から「定式化」論へ―
  5.おわりに

あとがき
索  引
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