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ブルーナーの方法 

著者
横山草介 
シリーズ
 
助成
2018年度学術振興会助成 
判型
A5 
ページ
288 
定価
5,060円 (本体4,600円 )
発行日
2019年2月20日 
ISBN
ISBN978-4-86327-469-3 
Cコード
C3011 
ジャンル
教育〈教育学〉
 
内容
「人が他者とともに平穏な生活を営んでいくために心が果たす役割とは何か。これこそ心理学の探求すべき問いである」。20世紀のアメリカを代表する心理学者の1人、ジェローム・ブルーナーのテクストを丁寧に読み解き、彼の心理学の方法論を明らかにする。「意味の行為とは?」、「ナラティヴとは?」、「彼が心理学の探究の先に見ていたものは?」。ブルーナー心理学の真髄に迫る。

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凡例

序論
0. 1. 序
0. 2. 現代のナラティヴ心理学が抱える課題
0. 3. 本書の構成

第1部  ナラティヴ心理学の展開と「行為の意味」の研究

第1章 物語への転回
 1. 1. 文脈独立的な「法則」の解明から、文脈依存的な「意味」の理解へ
 1. 2. ナラティヴターンの一つの道標としての「二つの思考様式」
 1. 3. 精神の理解に向けた文脈主義アプローチの台頭
 1. 4. ナラティヴ心理学の展開における三つの理論的立場
 1. 5. ナラティヴ心理学の草創期の議論
 1. 6. 物語の語り手は誰か
 1. 7. ナラティヴ心理学の今日的展開
 1. 8. ナラティヴ心理学の臨床への展開
  1. 8. 1. Roy Schaferの精神分析理論への物語概念の導入
  1. 8. 2. White, M. & Epston, D.(1990)の書き換え療法
  1. 8. 3. Anderson, H. & Goolishian, H.(1988)の会話/対話療法
 1. 9. ナラティヴ心理学の展開とは何であったか
 1. 10. ナラティヴ心理学の閉塞と今日的危機

第2部  JEROME BRUNERと「意味の行為」の照準

第2章 「意味の行為」とは何か
 2. 1. Brunerの「意味の行為」論をめぐる受容の転倒
 2. 2. Brunerが「意味の行為」に至るまで
 2. 3. 解釈学的心理学の構想
  2. 3. 1. 思考の一様式としての物語
  2. 3. 2. 行為の中の諸理論(Theories in action)
 2. 4. 解釈学的心理学の構想
 2. 5. Brunerの「意味」とは何か?
 2. 6. Brunerの「意味の行為(acts of meaning)」とは何か?
 2. 7. Brunerの「物語(narrative)」、それは何を捉える方法なのか?

第3章 通奏する「意味の行為」の方法論
 3. 1. 「意味の行為」を問う方法論
 3. 2. 方法論のない心理学者、Bruner
 3. 3. 心理学者 Jerome Bruner の研究略史
 3. 4. 反転実験
 3. 5. 子どもとことば
 3. 6. 物語のダイナミズム

第3部  「意味の行為」の方法的展開

第4章 「意味の行為」の心理学
 4. 1.  「行為の意味」の研究と「意味の行為」の研究との違いは何か
 4. 2. 希求する精神のダイナミズム
 4. 3. 精神、文化、ナラティヴ
 4. 4. 「意味の行為」の先にあるもの

第5章 物語という行為
 5. 1. 行為としての物語
 5. 2. 方法論と結びついた方法としての物語
 5. 3. 物語と「混乱と修復のダイナミズム」
 5. 4. 物語を通して問う「意味の行為」と「行為の意味」

第6章 結論
 6. 1. 本書が明らかにしたこと
 6. 2. 残された課題
 6. 3. 結語

文献

謝辞
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