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文学の授業づくりハンドブック 第2巻 授業実践史をふまえて 小学校中学年編/詩編

編著
松崎正治[浜本純逸監著] 
シリーズ
ことばの授業づくりハンドブック 
助成
 
判型
A5 
ページ
208 
定価
1,980円 (本体1,800円 )
発行日
2010年5月25日 
ISBN
ISBN978-4-86327-077-0 
Cコード
C3081 
ジャンル
国語・漢文教育〈文学・教材研究〉
 
内容
章ごとに作品を取り上げ、その授業実践史と今後の課題と授業づくりのヒントを提案。あまんきみこ「ちいちゃんのかげおくり」/斉藤隆介「モチモチの木」/木村裕一「あらしの夜に」/あまんきみこ「白いぼうし」/新美南吉「ごんきつね」/谷川俊太郎の「詩」他書評


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監修者緒言  浜本純逸

第2巻の編集にあたって  松崎正治


序 章 文学の授業デザインのために――『雪わたり』(宮澤賢治)、『蜂と神さま』(金子みすゞ)――〔浜本純逸〕
 一 感動から認識力へ
 二 文学の特質
 三 文学の授業の内容
   1 文学を読んで感動体験を成立させること
   2 文学の方法を習得させること
   3 文学的認識力を育てること
 四 学習指導計画と学習指導案

第一章 あまんきみこ「ちいちゃんのかげおくり」の授業実践史〔上谷順三郎〕
 一 作者と作品について
   1 作者について
   2 作品が創られた状況と履歴
   3 作品の評価
 二 教材について
   1 教材の分析と評価
 三 授業の歴史
   1 この教材でどのような授業を取り上げるか
   2 個別の授業について
 四 これからの課題と授業づくりのヒント
   1 作者~「一 1」「一 2」
   2 作品~「一 2」「一 3」
   3 テクスト~「二」
   4 読者~「三」

第二章 齋藤隆介「モチモチの木」の授業実践史〔東 和男〕
 一 作者と作品について
   1 作者について
   2 作品が創られた状況と履歴
   3 作品の評価
 二 教材について
   1 教材の分析と評価
 三 授業の歴史
   1 この教材でどのような授業を取り上げるか
   2 個別の授業について
 四 これからの課題と授業づくりのヒント
   1 「やさしさ」をどう教えるか
   2 音読を大事に
   3 表現にひらく学習へ

第三章 長崎源之助「つり橋わたれ」の授業実践史〔赤木雅宣〕
 一 作者と作品について
   1 作者について
   2 作品が創られた状況と履歴
   3 作品の評価
 二 教材について
   1 教材の分析と評価
   2 教科書への掲載状況
 三 授業の歴史
   1 この教材でどのような授業を取り上げるか
   2 個別の授業について
 四 これからの課題と授業づくりのヒント
   1 作品について新鮮な感想をもつ過程
   2 読みの課題をつかませる過程
   3 課題に則し、作品を読む過程

第四章 木村裕一「あらしの夜に」の授業実践史〔林 美千代〕
 一 作者と作品について
   1 作者について
   2 作品が創られた状況と履歴
   3 作品の評価
 二 教材について
 三 授業の歴史
   1 この教材でどのような授業を取り上げるか
   2 個別の授業について
 四 これからの課題と授業づくりのヒント

第五章 あまんきみこ「白いぼうし」の授業実践史〔住田 勝〕
 一 作者と作品について
   1 作者について
   2 『車のいろは空のいろ』の構成と「白いぼうし」の位置づけ
 二 教材について
   1 教科書教材への採録
   2 四年生教材としての教材価値――「なる」ことと「みる」ことの滑らかな循環運動
 三 授業について――「白いぼうし」の構造分析と授業実践の検討
   1 呪縛――「やさしい松井さん」という思考停止
   2 冒頭と結末の首尾照応関係
   3 挑発する視点構造――「落ちているぞ」と「置いてあります」の仕掛け
   4 〈白いぼうし〉という交差点――〈ちょう〉と〈夏みかん〉は交換可能か?
   5 「ふしぎな女の子」と「ほりばたで乗せたしんし」――2人のお客、2つの乗車シーン
 四 これからの課題と授業づくりのヒント――「白いぼうし」の学習指導が目指すもの

第六章 今西祐行「一つの花」の授業実践史〔山元隆春〕
 一 作者と作品について
   1 作者について
   2 作品が創られた状況と履歴
   3 作品の評価
 二 教材について
   1 教材の分析と評価
 三 授業の歴史
   1 この教材でどのような授業を取り上げるか
   2 個別の授業について
 四 これからの課題と授業づくりのヒント
   1 「参加者」の立場と「見物人」の立場――表現の二重性への着目――
   2 文学の授業で「戦争」をどのように問題化するか
   3 感想の変容を誘い、深めていくこと

第七章 新美南吉「ごんぎつね」の授業実践史〔鶴田清司〕
 一 作者と作品について
   1 作者について
   2 作品が創られた状況と作品の履歴、評価
   3 作品の評価
 二 教材について
   1 教材の分析と評価
 三 授業の歴史
   1 この教材でどのような授業を取り上げるか
   2 最終場面の仕掛けを読むこと
   3 誰がなぜ語ってきたのか――伝承の物語として読むこと――
 四 これからの課題と授業づくりのヒント
   1 伝承の物語として読むこと
   2 作品を批評すること

第八章 谷川俊太郎の詩教材の授業実践史〔幾田伸司〕
 一 作者と作品について
   1 作者について
   2 作品について
 二 教材について
 三 授業の歴史
   1 どのような授業を取り上げるか
   2 授業について
 四 これからの課題と授業づくりのヒント

第九章 工藤直子の詩教材の授業実践史〔村上呂里・田中千花〕
 一 作者と作品について
   1 作者について
   2 作品の評価
 二 教材について
   1 教科書における位置づけ
   2 工藤作品の教材的価値
 三 授業の歴史
   1 どのような授業を取り上げるか
   2 授業について
 四 これからの課題と授業づくりのヒント

第一〇章 まど・みちおの詩教材の授業実践史〔松崎正治〕
 一 作者と作品について
   1 作者について
   2 まどの詩作品が創られた状況と履歴
   3 まどの詩作品の特徴と評価
 二 教材について
 三 授業の歴史
   1 どのような授業を取り上げるか
   2 個別の授業について
 四 これからの課題と授業づくりのヒント
   1 これからの課題
   2 授業づくりのヒント

索 引


【執筆者一覧】(50音順)

赤木雅宣(あかぎ まさのぶ)  ノートルダム清心女子大学人間生活学部
幾田伸司(いくた しんじ)  鳴門教育大学学校教育学部
上谷順三郎(かみたに じゅんざぶろう) 鹿児島大学教育学部
住田 勝(すみだ まさる)  大阪教育大学教育学部
田中千花(たなか ちか)  沖縄市立美里小学校
鶴田清司(つるだ せいじ)  都留文科大学文学部
浜本 純逸(はまもと じゅんいつ)神戸大学名誉教授
林 美千代(はやし みちよ)  愛知県立大学ほか講師
東 和男(ひがし かずお)  福岡教育大学教職大学院
松崎正治(まつざき まさはる)  同志社女子大学現代社会学部
村上呂里(むらかみ ろり)  琉球大学教育学部
山元隆春(やまもと たかはる)  広島大学大学院教育学研究科
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